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令和8年度施政方針

 令和8年五所川原市議会第2回定例会の開会に当たり、市政運営に関する基本方針について、所信の一端を申し述べます。

 

 私は、平成30年7月に市長に就任し、これまで7年7か月、市民一人ひとりの声に耳を傾けながら、市民の皆様と共に五所川原市の未来を創っていくという強い決意で市政運営に取り組んでまいりました。

 

 この間、急速に進む人口減少や少子高齢化など、当市の置かれた状況は厳しさを増しており、国勢調査結果をもとにした当市の推計では、2040年の人口は約3万6,000人、高齢化率は49.1%となる見込みであり、国全体としても、人口減少を前提とした社会経済モデルへの移行が求められるなど、大きな変革期を迎えております。

 

 また、長期化する物価高騰をはじめ、市民生活や地域経済に影響を与える出来事が続いており、こうした目まぐるしい社会情勢の変化に対応しながら、今ある暮らしの安全・安心を守るとともに、将来の人口規模を見据え、この地域のあり方を持続可能なものに転換していくことが、これからの行政経営における重要な課題となっております。

 

 2040年を見据えた市の将来像「市民ひとりひとりの『思い』で輝く五所川原」には、市民一人ひとりが自分事としてまちづくりに関わり、一人ひとりが自分にできることを行うことで、最初は小さかった活動が地域内でつながり、相乗効果、いわばシナジーを生み出せるまちを目指すという思いが込められております。

 

 市民の皆様が直面している足元の課題への対応はもとより、将来への不安を希望に変えるためには、そうした市民一人ひとりの思いを大切にしながら、持続可能なまちづくりの指針となる総合計画を着実に進めていくことが重要であり、変化を恐れず必要な改革をしっかりと実行していく、「変革」と「挑戦」の歩みを、これまでにも増して力強く進めていかなければなりません。

 

 こうした取組の先に、五所川原市の未来を支える、しっかりとした土台が形成されるものであり、これこそが私に課せられた使命として、これからも全力を傾けてまいる所存であります。

 

 それでは、令和8年度当初予算について、概要の説明をさせていただきます。

 

 令和8年度一般会計予算の総額は、336億1,600万円となり、令和7年度当初予算比で1億8,400万円、0.6%の増となりました。

 

 依然として厳しい財政状況が続く中においても、市民の皆様の安全・安心な暮らしを守るとともに、将来像に掲げた2040年に向けて、選択と集中を基本とし、必要なものには重点的に投資するなど、限りある資源を最適に活用する予算として編成したものであります。

 

 以下、令和8年度の主要な事業と施策の概要について、総合計画の4つの基本目標に沿って申し上げます。

 

 はじめに、1つ目の柱である「市民に寄り添った福祉の充実」についてです。

 

 超高齢社会を迎える中で、高齢者の皆様の日々の暮らしを支え、住み慣れた地域で生き生きと住み続けられる社会を目指し、高齢者福祉の充実を進めてまいります。

 

 認知症予防として、引き続き加齢性難聴者に対する補聴器購入費の助成を実施するほか、認知症フォーラムの開催等により、認知症に対する地域での理解促進に取り組んでまいります。

 

 また、高齢者の更なる健康増進に向け、生き活きセンターで実施している入浴サービスについて、令和8年度中に利用日を週3日から週4日に拡充することとしており、高齢者の買い物支援、見守り支援として実施してきた移動スーパーとくし丸についても、今春より運行再開を予定するなど、今後も高齢者の皆様が安心して健康に住み続けられるよう、必要な支援を進めてまいります。

 

 さらに、健康長寿社会の実現に向け、高齢者及び障がい者団体等が自主的な社会福祉活動を行う際の移動手段の確保を支援することで、高齢者等の積極的な社会参加や交流促進の機会を創出してまいります。

 

 子育て支援においては、子どもたちを地域全体で育てるという思いのもと、安心して子どもを育てられる環境づくりを進めてまいります。

 

 引き続き子どもの医療費や学校給食費の無償化を実施するほか、令和8年度からは、保育料の完全無償化と副食費の無償化を実現することで、子育て世帯における経済的負担の更なる軽減を図ってまいります。

 

 さらに、5歳児健康診査を新たに実施し、子どもの健康増進はもとより、子どもの特性を早期に発見し、特性に合わせた適切な支援につなげることで、子ども達が保護者と共に安心して就学を迎えられる環境づくりを進めてまいります。

 

 健康づくり施策においては、がん対策として引き続き各種がん検診や精密検査の受診促進など、がんの早期発見、早期治療につなげる取組を実施するとともに、がんの包括的な対策として、新たにがん患者に対するアピアランスケア用品購入費の助成を実施することで、がん患者の治療と社会生活との両立を支援してまいります。

 

 また、生活困窮者支援においては、新たに就労準備支援として、「8050問題」の背景にあるひきこもりも含めた長期にわたる非就労者や、生活保護受給者を対象に、概ね1年間で就労できるよう、個別メニューを作成し、自立に向けたきめ細かな支援に取り組んでまいります。

 

 続いて、2つ目の柱である「地域の特色を生かした経済の活性化」についてです。

 

 観光誘客においては、昨年の訪日外国人旅行者数の累計が過去最高を記録するなど、当地域として、インバウンド需要を積極的に取り込み、更なる誘客を図ることが必要であります。

 

 そのような中で、7月には立佞武多の館がリニューアルオープンを迎えますが、このチャンスを捉え、観光のリスタートとなる令和8年を「観光元年」と位置づけ、これまでにも増して観光行政に注力することとしております。

 

 新たに観光コーディネーターとして、地域おこし協力隊を任用し、五所川原市観光協会と共に地域資源を生かした観光コンテンツの開発や、地域の魅力情報の効果的な発信に取り組むなど、観光誘客に関する推進体制を更に強化しながら、国内のみならず、インバウンド対応も含めて、観光元年にふさわしい誘客施策を進めてまいります。

 

 また、リニューアル後の立佞武多の館については、館内で利用できる無料Wi-Fiの整備をはじめ、当地域を代表する観光拠点として、更なる充実が図られております。

 

 この節目を大いに盛り上げ、観光拠点として更なる飛躍を遂げるため、オープニングイベントとして、新作大型立佞武多「猿田彦大神」のお披露目など、様々な催しを開催し、祭り本番に向けて機運を高めてまいります。

 

 農業振興においては、当地域の基幹産業として、昨今の米価高騰による影響や、国の農業政策の動向を注視しながら、今後も生産者の方々が意欲を持って農業経営を継続できるよう、幅広い支援を進めてまいります。

 

 引き続き計画的な生産基盤の整備や担い手への農地の集積・集約化を進めるほか、経営基盤の強化として、規模拡大や農作業の効率化に資するスマート農業、施設園芸への参入、業務用野菜の生産など、農業経営の生産性や収益力の向上に向けた支援を実施するとともに、新規就農者への支援や農業技術の継承により、新たな担い手の確保・育成に取り組んでまいります。

 

 また、農林水産物の付加価値を高めるため、地域事業者や生産者による新商品開発や販路拡大を支援するとともに、恒例のイベントとなった「ホコ天マルシェ」、「うまいもんフェスタinかなぎ」、「しうらグルメカーニバル」など、各地域で開催される物産イベントの開催を支援し、地域内での消費拡大と市産品の魅力PRを図ってまいります。

 

 併せて、ふるさと納税についても、引き続き販路拡大に向け、市産品の魅力情報を発信するとともに、寄附者の方々については、今後も関係人口として、継続的なつながりを持ちながら、当市の様々な情報を定期的に発信するなど、交流人口の増加につなげる取組を進めてまいります。

 

 林業振興においては、計画的な森林整備に加え、森林資源の循環利用と適正な管理に向け、伐採した木材の積極的な利活用が求められております。

 

 そこで新たに、青森県木材協同組合、JR東日本と連携し、五所川原駅舎木質化プロジェクトとして、森林環境譲与税を活用し、当地域の玄関口である五所川原駅舎にウッドベンチやカウンターを設置するなど、駅舎の木質化を進めることで、地域内外に対し、県産材利活用のPRを図ってまいります。

 

 また、昨年から急増するクマ被害の対策については、市民の皆様への迅速な注意喚起や目撃場所周辺のパトロールなど、基本的な対策を徹底するほか、捕獲体制の強化として五所川原市鳥獣被害防止対策協議会への箱わな設置費の助成に加え、令和8年度から鳥獣被害対策実施隊員の出動報酬及び捕獲報酬の引き上げを行うなど、有害鳥獣への対策強化を図りながら、安全・安心な市民生活の確保や農作物被害の軽減に努めてまいります。

 

 地域経済の活性化においては、五所川原商工会議所において、創業支援と事業承継支援を一体的に提供する「五所川原創業・事業承継支援センター」が4月に開設します。これを契機として、五所川原商工会議所との連携を更に深化させ、創業者のITやDXの活用など、生産性向上につながる支援のほか、事業承継を検討する事業者に向けた相談体制の構築など、安心して事業を継続するための支援を進めてまいります。

 

 また、物価高騰対策としては、令和7年度補正予算の繰越事業となりますが、全市民への地域振興券の配布や市内飲食店への支援金など、必要な支援を一刻も早く届けられるよう、速やかな実施に努めてまいります。

 

 続いて、3つ目の柱である「豊かな教養を育む教育・人づくり」についてです。

 

 学校教育においては、少子化による児童生徒数の減少などを踏まえ、小中学校の適正規模・適正配置による学校再編に取り組んできたところです。

 

 市浦小学校、市浦中学校については、市浦小学校校舎の大規模改修など併置校開校に向けた準備を着実に進めてきたところであり、新年度から児童生徒が新たな学校生活を円滑にスタートできるよう、引き続き必要な準備を進めてまいります。

 

 また、学校における働き方改革として、統合型校務支援システムを新たに導入し、校務事務の効率化を図ることで、教職員の多忙化を解消するとともに、児童生徒と向き合う時間をこれまで以上に確保し、きめ細かな教育活動の実施に努めてまいります。

 

 さらに、教育環境の整備として、小中学校の照明設備のLED化改修を計画的に実施することとしており、令和8年度は中央小学校、五所川原第一中学校を対象に整備を進めてまいります。

 

 各種スポーツ施設においても、地域におけるスポーツ環境の整備として、照明設備のLED化改修を実施してまいります。

 

 中学校部活動の地域移行については、引き続き地域クラブとの協議を進めるとともに、地域移行の課題となっている指導者不足に対応するため、新たにスポーツ指導者資格の取得助成を実施するなど、令和9年度からの円滑な地域移行を目指し、必要な準備を進めてまいります。

 

 また、本年10月には、「青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」のバレーボール成年女子の部、精神障がい者の部を当市で開催することとなっており、スポーツの普及振興や共生社会の実現に向け、市民の皆様の関心を高めるとともに、大会本番には、全国から多くの選手や観客の皆様が訪れますので、おもてなしの心で温かくお迎えし、広く当市の魅力を知っていただきながら、円滑な大会運営に努めてまいります。

 

 最後に、4つ目の柱である「将来を見据えた安全安心なまちづくり」についてです。

 

 今冬は、記録的な豪雪となっており、1月下旬からの断続的な降雪を受け、市では、豪雪対策本部を設置し、道路除排雪の徹底、災害救助法における屋根雪等の除雪や自主避難所の開設など、市民生活への影響を最小限にとどめるよう努めてきたところであり、懸命に作業に当たっていただいている関係者の皆様には、心より感謝を申し上げます。

 

 雪に強いまちづくりは、全ての市民にとって重要な暮らしの課題であり、今後の雪対策については、生活道路のきめ細かな除排雪に加え、青森県をはじめ、関係機関と連携した除排雪DXを推進するなど、除排雪作業の効率化はもとより、冬季の安全・安心な市民生活の確保に努めてまいります。

 

 地域防災においては、昨年の青森県東方沖地震の発生をはじめ、頻発する災害に対し、地域の共助による災害への備えがますます重要となっております。

 

 特に町内会や自主防災組織、消防団については、地域防災の重要な担い手として、更なる活動の活性化が求められており、その活動の中核を担う人材を育成するため、令和8年度から防災士資格の取得助成を行うなど、共助機能の強化に努めてまいります。

 

 さらに、避難所における生活環境の充実を図るため、自主防災組織等と共に女性目線での避難所運営や多様なニーズに対応した災害備蓄など、良好な避難環境の確保に向けた検討を進めてまいります。

 

 また、災害時のみならず、日々の安全な都市基盤づくりもまちづくりの大切な課題であり、人口減少・少子高齢化社会にあっても、将来にわたって安心して住み続けられる生活環境として、道路や橋梁、上下水道等の公共インフラの維持・確保に努めてまいります。

 

 特に公共交通については、これまで取り組んできた公共交通網の再構築として、金木地域での公共ライドシェア「はいきたかなぎ」や、五所川原地域でのAIデマンド交通「ごしょくる」をはじめとする新たな交通モードが定着してきたところであり、今後も乗降場所の追加など、利便性向上を図るほか、利用者向けの分かりやすい情報発信に努めながら、引き続き市民の皆様が安心して外出できる生活の足を確保してまいります。

 

 環境施策においては、地域全体での温室効果ガス排出量削減の取組を示した地球温暖化対策実行計画区域施策編に基づく新たな取組として、令和8年度から住宅向け太陽光発電設備等の導入助成を行うこととしており、2050年のゼロカーボン実現に向け、再生可能エネルギーの活用を促進してまいります。

 

 以上、令和8年度のスタートを迎えるに当たっての所信の一端と主要施策について申し述べました。

 

 令和8年度も市民の皆様をはじめ、多様な主体との連携をより一層進めるとともに、五所川原圏域定住自立圏を牽引する中心市としても圏域市町との連携を更に強固なものとしながら、新たな挑戦を続けてまいります。

 

 その挑戦の先にある、市の将来像「市民ひとりひとりの『思い』で輝く五所川原」の実現を目指し、引き続き全力で市政を運営してまいりますので、市民の皆様と議員各位におかれましては、より一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げ、令和8年度の施政方針といたします。

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