イベントレポート
読書週間企画 講演「五所川原街なか歴史散歩」
日時:令和2年11月9日(月曜日)13時から15時まで(開場12時30分)
場所:五所川原市立図書館2階閲覧室
講師:五所川原街なか文化研究会 主宰 半澤 紀 氏
コーディネーター:教育委員会社会教育課 主幹・文化係長 榊原 滋高 氏
平成27年に発行された「五所川原市の地名」をテキストに、講師より五所川原の街なかの歴史のおはなしを伺いました。
はじめは、ハイカラ町の歴史散歩です。みちのく銀行から旧ロータリーの角までの通りを「ハイカラ町」と呼んでいます。もとは、明治末期に誕生した清志町(せいしちょう)という通称で呼ばれていましたが、大正初期にはハイカラ町と呼ばれていたことが当時の東奥日報記事や五所川原市史などからわかるそうです。また、五所川原商工会議所の『大町二丁目地区市街地商業活性化推進事業報告書』には、「ハイカラ町通りは、明治時代とも言われる古くから理髪店などの店舗があり、髪を切っておしゃれをする場所という意味からハイカラと称されるようになったと言われている」とハイカラ町の由来が書かれているそうです。昭和になると清志町(せいしちょう)の呼び名はほぼ消滅し、本当の意味での「ハイカラ町」へと変貌を遂げていったそうです。
次は、成田山の沼の歴史散歩、街なかの災害史散歩とおはなしは続きました。半澤氏は、たくさんの資料を調べていって、新しいことがわかったときの感動がたまらなくて調査・研究を続けているのだとおっしゃっていました。
講演のあとは、コーディネーターとして半澤氏、そして教育委員会社会教育課 主幹・文化係長の榊原滋高(さかきばら しげたか)氏もお迎えして、みんなで一緒に昔を懐かしむ座談会を行いました。アンケートの中には、「何十年もかけてお調べになったことを聞かせてくださり、資料としても残してくださりありがとうございました。1、2時間で昔に戻れたような気がして、貴重な体験をさせていただきました。」、「過去を知ることが未来のあり方に連なっていくんだなあ・・・なるほど。」というメッセージがありました。図書館の郷土資料もたくさんご紹介いただきました。
参加者には、「五所川原市の地名」を差し上げました。