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2016

第13回特別企画「日本近代絵画展」-山田春雄氏コレクションから- 平成28年7月1日(金)ー10月2日(日)

 

当市出身の山田春雄氏のご厚意により、地域文化の発展を目的として開催してきた特別企画展も今年で13回目となりました。今回は、同氏のコレクションの中から棟方志功を始めとする日本の近代を代表する作家たちの絵画作品を多数展示いたします。本展は豊かな心と創造性に富んだ青少年の健全な育成と地域文化の香りを高めることを願い、開催しました。

 

会期 平成28年7月1日(金)ー10月2日(日)
会場

立佞武多の館 2階 美術展示ギャラリー

立佞武多の館ホームページ

開館時間 午前9時~午後5時(入館時間は午後4時30分まで)
観覧料 大人・大学生 300円(団体料金20名様以上270円) 高校生以下 無料
主催 五所川原市、五所川原市教育委員会
共催 五所川原市観光協会
協賛 株式会社宝古堂美術
後援

青森県、青森県教育委員会、五所川原商工会議所、五所川原青年会議所、東奥日報社、陸奥新報社、朝日新聞青森総局、読売新聞青森支局、毎日新聞青森支局、産經新聞社青森総局、河北新報社、デーリー東北新聞社、青森放送、青森テレビ、青森朝日放送、NHK青森放送局

 

 

作品紹介


「棟樹下妃の図」 72.0×36.5cm 棟方志功

 

棟方志功(1903-1975)

青森市の鍛冶職人の家に生まれる。ゴッホの絵に感銘を受け,画家を志す。洋画を独学し、帝展に入選するが、古川龍生・川上澄生の影響で木版画を志す。平塚運一に木版画を学び、以後版画を制作、国画会会員として活躍。柳宗悦・河井寛次郎・浜田庄司ら日本民芸派の知遇を受けて制作上の転機をむかえ、宗教的主題の多くの傑作を生み出す。また文字自体を画面に導入し絵と文字を同次元の造型性に融合・統合させた独特の「板画」を確立した。棟方の肉筆画作品は「倭画」と言われ、国内外で板画と同様に評価を受けている。たいへんな近視の為に眼鏡が板に付く程に顔を近づけ、軍艦マーチを口ずさみながら板画を彫った。

【辞書・年鑑等からの抜粋】


「弁財天」 29.0×41.0cm 富岡鉄斎

 

富岡鉄斎(1837-1924)

京都に生まれ、幼少の頃から勉学に励み、はじめ富岡家の家学である石門心学を、15歳頃から大国隆正に国学や勤王思想を、岩垣月洲らに漢学、陽明学、詩文などを学ぶ。また、30歳から40代半まで神社の神官(宮司)を務めた。晩年には帝国美術院会員(今の芸術院会員)になるなど、日本の美術史にも大きな足跡を遺した。

「最後の文人」と謳われた鉄斎は、学者(儒者)が本職であると自認し、絵画は余技であると考えていた。また、「自分は意味のない絵は描かない」「自分の絵を見るときは、まず賛文を読んでくれ」というのが口癖だったという。生涯を文人として貫き、その自由で奔放な画風は近代日本画に独自の地位を築き、梅原龍三郎や小林


 

 

平成28年度企画展「伊藤正規・伊藤芳子 二人展」  平成28年10月7日(金)-平成29年2月26日(日)

 

 

当市出身で五所川原市名誉市民でもある洋画家伊藤正規氏の生誕105年を記念し、伊藤正規氏と同じく洋画家の伊藤正規氏の妻・伊藤芳子氏、両名の作品を合わせて展示する展覧会を開催いたします。

伊藤夫妻は画学生の頃に知り合って以降、同じ洋画家として夫婦揃って日展に入選するなど50年以上ともに画業を切磋琢磨しあう美術家夫妻でした。また、自らの画業に邁進するだけではなく光友会(青森市)、光彩会(五所川原市)を結成し地元での後進の育成にも尽力されました。そして五所川原市にも多くの作品を寄贈していただき、現在では五所川原市中央公民館や市立図書館などの公共施設でも目にすることができます。

今回の企画展では、伊藤夫妻の日展初入選作品などの代表作から絶筆作品までを展示しその画業を振り返ると

ともに、多くの画家や評論家から絶賛されたという正規氏のデッサンも展示いたしました。

伊藤正規(1912-2011)

1912年(明治45年)、現在の五所川原市梅田に生まれ、五所川原農学校(現五所川原農林高等学校)を卒業後、働きながらデッサンを学び、同僚からの強い勧めで東京美術学校(現東京藝術大学)への入学を志すようになる。その後雪のない季節には津軽で農作業を、冬期間は東京に出て川端画学校(主任・藤島武二)に通い東京美術学校の受験勉強という生活を約6年ほど続け、1938年(昭和13年)、ついに東京美術学校油画科にトップの成績で入学。同期には後に竹工芸の重要無形文化財保持者(人間国宝)になった飯塚小玕齋、『ホビットの冒険』、『指輪物語』の挿絵を描いた洋画家寺島龍一や庄司榮吉、野見山暁治らがいた。

在学中、当時太平洋美術学校へ通っていた高橋(旧姓)芳子氏と知り合う。1942年(昭和17年)9月に東京美術学校を卒業。卒業制作で優秀な成績を修め、記念品として落款印を贈呈された。

戦時下だったため、卒業とともに津軽の生家に帰り農業に従事、1943年(昭和18年)芳子氏と結婚した。戦後、社会的な落ち着きを取り戻すと再び津軽と東京の二重生活を始め、以後は精力的に日展や光風会展で作品を発表。

1952年(昭和27年)第38回光風会展に「編物」で初入選。1958年(昭和33年)第1回日展「静物」で初入選。1965年(昭和40年)光風会会友に推薦され、1969年(昭和44年)光風会会員。1970年(昭和45年)改組第2回日展「庭」で特選。1971年(昭和46年)文化庁・現代美術選抜展招待出品、光風会美術研究所講師。第3回日展「リンゴ畑」無鑑査出品。1972年(昭和47年)第1回五所川原市文化褒賞を受賞。1974年(昭和49年)第60回記念光風会展「リンゴ畑」で中沢賞受賞。1976年(昭和51年)第8回日展「庭」特選。1978年(昭和53年)光風会展審査員。1980年(昭和55年)青森県文化褒賞授賞。1981年(昭和56年)光風会展評議員。1986年(昭和61年)日展審査委員。1987年(昭和62年)日展会員。1994年(平成6年)五所川原市ふるさと交流センター(オルテンシア)の緞帳の下絵を制作(平成10年10月にオープン)。1995年(平成7年)五所川原市名誉市民に推挙される。1999年(平成11年)光風会名誉会員に推挙される。2005年(平成17年)紺綬褒章受章。2011年(平成23年)9月4日、惜しまれつつ99歳で逝去された。

 

伊藤芳子(1916-2006)

1916年(大正5年)宮城県仙台市に生まれる。1943年(昭和18年)太平洋美術学校を卒業後、伊藤正規氏と結婚する。1950年(昭和25年)第46回太平洋展入選。太平洋美術会会員となる。1951年(昭和26年)青森県五所川原高等学校美術科教員となる。1957年(昭和32年)第43回光風会展「黒い塑像」で初入選。以降毎年出品を重ね入選する。1963年(昭和38年)第6回新日展「白のコスチューム」で初入選。1973年(昭和48年)光風会会友。1975年(昭和50年)光風会会員。1989年(平成元年)五所川原市文化褒賞を受賞。2006年(平成18年)89歳で惜しまれつつ逝去された。

 

会期

平成28年10月7日(金)~平成29年2月26日(日) 

会場

立佞武多の館 2階 美術展示ギャラリー

立佞武多の館ホームページ

開館時間 午前9時~午後5時(入館時間は午後4時30分まで)
観覧料 大人・大学生 300円(団体料金20名様以上270円) 高校生以下 無料
主催 五所川原市、五所川原市教育委員会
共催 五所川原市観光協会

協力

光彩会

問い合わせ先

担当 社会教育課社会教育係

電話 0173-35-2111

内線2954

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