令和7年6月放送分

6月10日(火曜日)放送内容

6月の第3日曜日は父の日です。今日は「父」をテーマに本を紹介します。

『ステップ(中公文庫)』 重松清/著 中央公論新社 2012年発行

結婚3年目、30歳という若さで妻の朋子が逝った。あまりにもあっけない別れだった。「僕」は、男手ひとつで娘を育てようと決める…。もう、ダメかもしれない。心が潰れそうになりながら、強く、優しくなっていく「のこされた人たち」の初登園から小学校卒業までの十年を描いた連作短編小説です。2020年には山田孝之さん主演で映画化もされました。

『銀河鉄道の父』 門井慶喜/著 講談社 2017年発行

岩手県をイーハトヴにし、銀河に鉄道を走らせた宮沢賢治。後に国民的作家となる天才・賢治ですが、父親から見ると家業の質屋を継ぎたがらず、適当な理由をつけては金の無心をするような困った息子…。生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父・政次郎との対立と慈愛の月日を、父の視点から描く、実話を元にした小説です。第158回(2017年下半期)直木賞を受賞しました。

『ヨチヨチ父:とまどう日々』 ヨシタケシンスケ/著 赤ちゃんとママ社 2017年発行

ママっていつもイライラしてるよね?パパって何か蚊帳の外だよね?出産に立ち会ったときの「正直な感想」から、子どもを育てることでおきた「気持ちの変化」、「似てる?似てない?」問題、子どもの成長とともに訪れる「父の成長」など、大人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが描く育児イラストエッセイです。

『世界一簡単なスーツ選びの法則』 MB/著 ポプラ社 2018年発行

スーツが戦闘服というパパさんも多いと思います。スーツ選びを劇的にラクにし、絶対にダサくならない安心の着こなし術を指南。スマートに着こなし、仕事をスムーズにこなすため、「ここを押さえておけば間違いない!」というポイントをわかりやすく解説します。

『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは…』 市川宣子/作 ひさかたチャイルド 2010年発行

昨日の夜、あっくんのお父さんは帰るのが遅くなりました。もちろん、大急ぎで帰ろうとしたのですが、コンビニの角を曲がったとたんに、そこに落ちていた大きなスコップにつまずいて転んでしまったのです。しかも、サングラスをかけて、スコップをもった小さなもぐらに、「あーあ、ころんじゃった」と言われて…。お父さんが息子に語る、四季折々の不思議な不思議な夜の物語。

『おとうさんがおとうさんになった日』 長野ヒデ子/作 童心社 2002年発行

3人目の子どもを自宅出産することを決めたお父さんとお母さん。「おとうさんは、いつ おとうさんになったの?」お兄ちゃんにそう聞かれたお父さんは、お兄ちゃんが生れた日、そして妹のあこちゃんが生れた日のことを語りはじめます。お父さんがお父さんになっていく喜びを描いた絵本です。お母さんとおばあちゃんバージョンもあります。家族で楽しんでいただきたい作品です。

 

最後におはなし会のお知らせです。

6月11日(水曜日)すてっぷ広場ブックトーク

市立図書館2階「対面朗読&おはなしのへや」でNPO法人子どもネットワーク・すてっぷさんによる「すてっぷ広場」が毎週火曜日・水曜日10時から15時まで開催されています。利用料金はかかりません。第2水曜日の11時頃からは、図書館司書がテーマを決めて赤ちゃん絵本や保護者の方におすすめしたい本を紹介するブックトークを行いますのでお気軽にご参加ください。

 

6月3日(火曜日)放送内容

今日は今月の展示、おはなし会についてご案内します。

展示「太宰治」

6月29日(日曜日)まで、市立図書館1階ロビーと金木分館にて、これまで収集してきた1,600冊以上の太宰治関連資料より、昭和20年代に発行された当時の本から最新の太宰治研究本、コミックなどを展示しています。市立図書館では、太宰治の生涯や作品の魅力について知ることができる青森県近代文学館制作のパネルもお借りして展示しています。今も多くの人を惹きつけ、関連図書の出版が尽きることのない太宰治の魅力に触れてみてください。

展示「若い人に贈る読書のすすめ」

7月末ごろまで、金木分館にて展示しています。「若い人に贈る読書のすすめ」は、成人式・卒業式など新たな人生の一歩を踏み出す若い人にぜひ読んでもらいたい本を紹介する、読書推進運動協議会が行っている運動です。毎年、その1年に出版され、全国から推薦された「若い人にぜひ読んでもらいたい本」の中から読書推進運動協議会の事業委員会が24冊を選定、リーフレットが制作されています。県立図書館から2024年のセットをお借りして展示・貸出しています。

展示「2024年第29回 日本絵本賞」

7月16日(水曜日)まで、金木分館にて、2024年第29回日本絵本賞の最終候補作品と受賞作品を展示しています。「日本絵本賞」は公益社団法人全国学校図書館協議会が、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展を願って、1995年から実施している、優れた絵本を顕彰する事業です。2023年1月から12月までに日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」を授与しています。県立図書館から2024年第29回のセットをお借りして展示しているので、ふだんは図書館にないものもあります。展示期間も長いので、ゆっくりお楽しみください。展示している本を紹介します。

『かぜがつよいひ』 昼田弥子/作 シゲリカツヒコ/絵 くもん出版 2023年発行

強い風が吹く日、お母さんが買い物に行きました。留守番をする姉と弟はしりとりをして遊ぶことに。「る」で攻めたり、「こんな言葉あり?」だったりとしりとりを続ける2人ですが、なにやら窓の外では、不思議なことがおこっているようです。迫力ある絵にひきこまれる絵本です。

 

つづいて、おはなし会についてです。

6月11日(水曜日)すてっぷ広場ブックトーク

市立図書館2階「対面朗読&おはなしのへや」でNPO法人子どもネットワーク・すてっぷさんによる「すてっぷ広場」が毎週火曜日・水曜日10時から15時まで開催されています。利用料金はかかりません。第2水曜日の11時頃からは、図書館司書がテーマを決めて赤ちゃん絵本や保護者の方におすすめしたい本を紹介するブックトークを行いますのでお気軽にご参加ください。

6月21日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「たび・ぼうけん」です。どんなお話が聞けるかはお楽しみに!お話のほかに簡単な工作をする「作ってあそぼうコーナー」もありますので、いっしょに楽しく作りましょう。ぜひお友達やお家の方と一緒に遊びにきてください。申し込みは必要ありません。