令和7年2月放送分

2月25日(火曜日)放送内容

昨日が祝日だったため、本日、市立図書館は休館日となっております。金木分館と市浦分館は開館しています。最初は展示についてお知らせします。

展示「学校と図書館の連携活動を紹介します」

当館では、令和4年度から実施している小学校1年生への図書館利用指導や、図書館から少し離れている学校へ1,000冊以上の本を持って行き貸出をする移動図書館を行ったり、授業や委員会などで作成したおすすめ本の紹介ポップをお借りして図書館で展示をしたりと子どもたちの読書活動や図書館利用推進のために、学校と連携して多様な活動を行っています。今年1年間行ってきた学校への支援の様子を振り返る展示を3月30日(日曜日)まで市立図書館1階ロビーにて行っています。

子どもたちが楽しそうに本を選ぶ様子や、お気に入り本について熱く語った紹介文・絵をぜひご覧ください。子どもたちは本が大好きだといのがきっと伝わってくるはずです。

市立図書館ホームページでも学校支援について公開しています。ぜひそちらもご覧ください。

 

続いて、ブックトークとおはなし会についてです。

すてっぷ広場ブックトーク

市立図書館2階「対面朗読&おはなしのへや」でNPO法人子どもネットワーク・すてっぷさんによる「すてっぷ広場」が毎週火曜日・水曜日・毎月第1日曜日10時から15時まで開催されています。利用料金はかかりません。第2水曜日の11時頃からは、図書館司書がテーマを決めて赤ちゃん絵本や保護者の方におすすめしたい本を紹介するブックトークを行います。ぜひお気軽にご参加ください。

3月15日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「『名前』のついた絵本」です。どんなお話が聞けるかはお楽しみに!お話のほかに簡単な工作をする「作ってあそぼうコーナー」もありますので、いっしょに楽しく作りましょう。ぜひお友達やお家の方と一緒に遊びにきてください。申し込みは必要ありません。ここで名前のついた絵本を一冊紹介します。

『しげちゃん』 室井 滋(むろい しげる)/作 長谷川 義史(はせがわ よしふみ)/絵 金の星社 2011年発行

「ねぇ、お母さん、わたし、じぶんの名前、キライ!もっとかわいい名前にかえてよ」

しげちゃんは自分の名前が嫌いでしたが、子どもの幸せを願って親が名前をつけたことを知り、好きになっていきます。女優として活躍している室井滋さんの名前にまつわるユーモラスなエピソードを長谷川義史が人情味豊かにおおらかに描き、読者の共感を呼ぶ絵本です。

 

三好小学校閉校式典

2月21日(金曜日)に、三好小学校の閉校式典が行われました。三好小学校は、平成16年に鶴ヶ岡小学校と藻川小学校を統合して開校しました。校舎は平成4年に建てられた旧三好中学校を使用していました。三好小学校では、3年生以上の児童が伝統芸能である「三好子ども獅子舞」の継承にも取り組んでいました。三好地区では、津軽地域に多い三匹獅子踊として、古くから「藻川獅子舞」が伝えられてきましたが、何度か伝統継承が中断していました。これを惜しんだ地元有志の方々と旧藻川小学校の児童、教職員が尽力し、平成9年に児童による「子ども獅子舞」が誕生したそうです。「三好子ども獅子舞」は学校行事のみならず、多くの団体から行事への参加をお願いされ演舞を披露し喜ばれていたそうです。

閉校後は、五所川原小学校へ統合となります。閉校に伴い、三好小学校閉校記念誌も発行されました。当館に所蔵がありますのでぜひご覧ください。当館では、学校関係の資料も貴重な郷土資料として積極的に収集しております。もしご自宅に記念誌や文集、校歌の楽譜などが眠っているという方はぜひ図書館へご寄贈ください。

 

2月18日(火曜日)放送内容

先月、 芥川龍之介賞・直木三十五賞(2024年下半期)の選考会が行われ受賞作が発表されました。芥川賞・直木賞を受賞した作品を紹介します。

芥川賞

『デートピア(DTOPIA)』 安堂(あんどう)ホセ/著 河出書房新社 2024年11月発行

フランス領ポリネシアのリゾート地で、世界各地から集められた10人の男性がミスユニバースの白人女性を射止めようと競い合う、世界配信の「恋愛リアリティー番組」が舞台です。物語は、10人の男性のうちの1人、「キース」と呼ばれる日本人の男性を、幼なじみで、自分の性を男女のどちらにも位置づけない「ノンバイナリー」の「モモ」の視点で描いています。モモは父親が日本人、母親がポリネシア出身というルーツをもっていて、番組で繰り広げられる出来事やキースとの回想シーンを通じて、人種やジェンダー、それに戦争、虐殺といったテーマについて鋭く問う作品となっています。

『ゲーテはすべてを言った』 鈴木 結生/著 朝日新聞出版 2025年1月発行

高明なゲーテ学者、博把統一(ひろばとういち)は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会います。ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが…ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘います。若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚となっています。

直木賞

『藍を継ぐ海』 伊与原 新(いよはら しん)/著 新潮社 2024年9月発行

懐かしい、この浜辺に数百年先に帰ってくるかもしれないと、なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。奈良の山奥でニホンオオカミに出会うWebデザイナー。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来を描く5つの物語となっています。

紹介した作品は現在発注中ですので、読みたい方は、カウンターまたは電話にてリクエストをお願いいたします。

続いて、児童書の新しい本を紹介します。

『おんがくえほん こっけん』 樹原 涼子(きはら りょうこ)/曲 音楽之友社 2024年11月発行

楽譜が読めなくても、ピアノに触ったことがなくても、「黒鍵」と遊ぶだけで、あっという間に不思議な音世界が広がるわくわくの音楽絵本です。五味太郎さん描き下ろしのとっても素敵な絵が、「もっと好きに遊んでいいよ!」と呼びかけてくれます。小さな手でもつかみやすい黒鍵、けんばんで探しやすい黒鍵、とっても魅力的な音がする黒鍵。「ねこ ふんじゃった」に対抗して生まれた《ねこ ふんじゃダメ!》、《しろ、くろ、ハッキリしようぜ》など、黒鍵を使った工夫溢れる個性的なソロと連弾12曲が、ピアノという幸せにいざなってくれます。

『がっこうってどんなところ?』 ブリ マリー マクイッシュ/作 うさぎ出版 2024年10月発行

もう少しで卒業・入学シーズンがやってきます。年長組の保護者の皆さんは、卒園式・入学式、さらには小学校の入学準備と、忙しくて大変だと思いますが、子どもたちは、新しく始まる学校生活にドキドキで胸がいっぱいなのではないでしょうか。小学校ではどんなことをするの?先生ってどんな人?お勉強がわからなかったらどうしよう!といった不安な気持ちを、子ども時代に戻ったディズニーのプリンセスたちが寄り添って楽しい気持ちに変えてくれます!

この他にも卒業や入学をテーマにした絵本がありますので、ぜひ読んでみてください。

『すすめ!雪国スノーファイター』 池田 菜津美(いけだ なつみ)/文 新日本出版社 2024年11月発行

今年は大雪で除雪車が大活躍しています。降り積もった雪を遠くへ飛ばすロータリー除雪車から、ブレードで雪を道の端に寄せる除雪ドーザー、氷のようにかたくなった雪もけずりとる除雪グレーダまで、どんな日でもみんなが安心して通れる道をつくる3機種を写真で紹介します。

 

2月11日(火曜日)放送内容

今日は「建国記念日」です。「建国をしのび、国を愛する心を養う」日とされています。そこで、最初は日本の文化にふれられる本を紹介します。

『忍者とは何か』 吉丸 雄哉(よしまる かつや)/著 KADOKAWA 2022年発行

黒装束で忍者刀を携え人並みはずれた力をもつ。私たちが「忍者」といって想像する姿は、歴史上に存在した実際の「忍び」とまったく違ったものだったそうです。特殊な服装で特殊な武器を持っていては、自ら正体を明かしてしまいます。それではなぜ現在のイメージになったのでしょうか。中世軍記に描かれた姿や名将楠木正成、近世の石川五右衛門、飛加藤、装束や武具の誕生、忍術と妖術の関係、漫画や映画ほか、忍者の虚像を通史的に読み解きます。

『絵で見て楽しい!はじめての和の音楽』 上野 哲生(うえの てっせい)/著 すばる舎 2024年発行

学校では、音楽の授業で琴を弾いたり、三味線や和太鼓など、「和の音楽」について学ぶ機会も多くなっています。洋楽が基調の音楽があたりまえの時代だからこそ、和の旋律が見直されています。世界でも大ヒットしたJ-POPの曲は「ヨナ抜き音階」といって、「ファ」と「シ」の音を入れない、日本人に耳馴染みのいい音階で作られているそうです。本書では、貴族や武士、庶民の音楽、近現代の音楽、各地域の音楽と時代・ジャンル別に解説しています。楽器の音や音楽をその場で実際に聴けるQRコードも掲載されています。

『日本酒語辞典』 こいし ゆうか/著 誠文堂新光社 2017年発行

SAKEやJapanese Sakeというワードで世界中から愛される日本酒は、定番のとっくりとおちょこで渋く楽しむのもいいですが、まるで白ワインのように、グラスに冷えた日本酒を注ぎ、チーズを合わせて飲むという洋風スタイルもできるほど万能なお酒です。この本では、そんな日本酒の魅力を初心者でも楽しめるよう、「辛口」や「吟醸」などの味や種類、ラベルの読み方やきき酒の仕方、麹や醸造のしくみ、歴史、酒器、酵母、など、基本的な知識はもちろん、意外なおつまみなど、あらゆる視点から日本酒にまつわる知識をわかりやすくまとめています。さらに、酒蔵の設備や醸造の流れ、蔵人が一年をどう過ごすのか、野球拳でおなじみの「お座敷遊びの基本」も収録しています。

『図解はじめての日本建築』 松崎 照明(まつざき てるあき)/著 丸善出版 2023年発行

日本文化の全貌を理解するためには、建築を知るのが早道です。阿弥陀堂、神社、茶室、城、民家など、日本にある多くの建築を豊富な図・写真とともにわかりやすく説明されています。日本建築の様式、特質と見方、調べ方についても解説します。古代から現代まで時代順に、また神社、寺院、住宅の種類別に二十章にまとめた日本建築の教科書となっています。

続いて、おはなし会についてです。

2月12日(水曜日)「すてっぷ広場ブックトーク」

市立図書館2階「対面朗読&おはなしのへや」でNPO法人子どもネットワーク・すてっぷさんによる「すてっぷ広場」が毎週火曜日・水曜日・毎月第1日曜日10時から15時まで開催されています。利用料金はかかりません。明日11時頃からは、図書館司書がテーマを決めて赤ちゃん絵本や保護者の方におすすめしたい本を紹介するブックトークを行います。ぜひお気軽にご参加ください。

2月15日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、テーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「中川ひろたか」です。児童室で本の展示をしていますので、ぜひ読んでみてください。お話のほかに簡単な工作をする「作ってあそぼうコーナー」もありますので、いっしょに楽しく作りましょう。ぜひお友達やお家の方と一緒に遊びにきてください。申し込みは必要ありません。最後に中川ひろたかさんの作品を紹介します。

『すっぽんぽん』 世界文化社 2008年発行

ズボンもシャツもパンツも、ポイポイポーイのポイッと脱ぎ捨てちゃえば、ぼくはどんなところへでも飛んでいける。山を越え、川を越え、大海原までひとっとび。すっぽんぽんは気持ちいい。すっぽんぽんの世界ではみんな自由なのだ! 子どもたちの大好きな「はだか」をテーマにした本書は、爽快感たっぷりの展開で読者の心を解放しちゃう、100%キモチいい絵本です!

 

2月4日(火曜日)放送内容

みなさんの好きな漫画は何でしょうか。最近ではお仕事漫画や学習漫画なども多数出版されています。当館で所蔵している漫画を紹介します。

『保健師がきた』 埜納(ののう) タオ/著 双葉社

主人公は保健センターで働く新人保健師の「サンゴ」。地域に在住する乳幼児から高齢者までを対象に、医療・健康に関する活動や社会福祉に関する活動を行っています。サンゴの実地指導者・七海さやかは元ヤンキーらしいが、アドバイスはいつも的確で「誰ひとり取りこぼさない」が口癖。そんな先輩に厳しく見守られながらサンゴは、子育てに不安を抱えるママ、メタボの独身男性などの問題に一緒に伴走し解決していきます。サンゴの粘りと根性に大注目のお仕事漫画です。

『ヤンキー君と科学ごはん』 岡 叶(おか かなと)/著 集英社

「留年者が出るのはまずい」と校長からプレッシャーをかけられた化学教師・猫村蘭は、担任クラスの問題児・千秋の留年を回避するためにマンツーマンの補習をすることになりました。化学の興味ゼロの千秋にどうやって補習を受けさせるか悩んでいたところ、彼が上手にオムライスを作れないということに悩んでいたことから、料理で科学を学ぶ補習を提案しました。調理も科学!果たして千秋は美味しいオムライスを作れるのでしょうか。

『ふしぎの国のバード』  佐々 大河/著 KADOKAWA

イギリス人女性冒険家のイザベラ・バードが、明治11年に神奈川県の横浜から北海道(蝦夷地)まで旅行した記録である『日本奥地紀行』を出典として、バードとその通訳・伊藤鶴吉の旅をコミカライズした作品です。文明開化の代償として、江戸時代以前の文化が失われつつあった過渡期である明治11年。すでに近代化が進んでいたイギリスから来日したバードは、当時の日本の風土を目の当たりにし、価値観を揺さぶられていきます。われわれ日本人読者は、当時の西洋人目線になって明治11年の日本の文化を読み解くことができます。

続いて、ブックトークとおはなし会についてです。

2月12日(水曜日)「すてっぷ広場ブックトーク」

市立図書館2階「対面朗読&おはなしのへや」でNPO法人子どもネットワーク・すてっぷさんによる「すてっぷ広場」が毎週火曜日・水曜日・毎月第1日曜日10時から15時まで開催されています。利用料金はかかりません。2月12日(水曜日)11時頃からは、図書館司書がテーマを決めて赤ちゃん絵本や保護者の方におすすめしたい本を紹介するブックトークを行います。ぜひお気軽にご参加ください。

2月15日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「中川ひろたか」です。児童室で本の展示をしていますので、ぜひ読んでみてください。お話のほかに簡単な工作をする「作ってあそぼうコーナー」もありますので、いっしょに楽しく作りましょう。ぜひお友達やお家の方と一緒に遊びにきてください。申し込みは必要ありません。ここで、中川ひろたかさんの作品を紹介します。

『はやくしなさい!』 金の星社 2022年発行

「おはようじゃないわよ。はやくきがえて!」「はやくかおをあらって!」「あそんでないではやくしてちょうだい!」ママは男の子にいつも「はやくしなさい!」と言います。「ママ、なんではやくはやくばっかりいってるの」と男の子が聞きました。思わず言ってしまうその言葉、もしかしたら親子のふれあいが始まる合図かもしれません。子育て中のママ・パパを応援する絵本です。

『100円たんけん』 くもん出版 2016年発行

コンビニでお菓子をおねだりしたら、「100円までよ」って言われた僕。100円ショップに行ったら、なんでも100円でした。じゃあ、よそのお店では100円で何が買えるのかな。僕とお母さんは商店街に行って調べてみることにしました。名付けて「100円たんけん!」子どもたちにとって身近な値段「100円」で買えるものを比べてみながら、お金の役割や、物の値打ちについて考えるきっかけをくれる絵本です。読めば、ふだんのおこづかいの見方がちょっと変わるかも!?