令和2年6月放送分

6月24日(水曜日)放送内容

今日は、便利な国立国会図書館のサービスについてご案内します。

みなさんは国立国会図書館がどういうところかご存知ですか。国立国会図書館は国会に属する唯一の国立の図書館です。国会法第130条の規定に基づき、国立国会図書館法により設置されています。「真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与すること」を使命とし、「国会活動の補佐」「資料・情報の収集・保存」「情報資源の利用提供」という3つの基本的な役割を担っています。サービスの対象は国会と日本国民ですので、だれでも利用することができます。東京都千代田区永田町の東京本館、京都にある関西館、そして東京の上野公園の近くにある国際子ども図書館の3館からなります。

国立国会図書館の概要を簡単に紹介しましたが、なんだか難しそう、遠い、手続きがたいへんそう、といった印象を持たれたかもしれません。また、現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、東京本館において、抽選予約制により、1日あたりの入館者数を350名程度に制限しています。しかし、この日本の図書館のトップである国立国会図書館のサービスをご自宅で、あるいは五所川原市立図書館で利用することができるのです。利用する手段は様々あるのですが、今回はその中から耳で楽しめるコンテンツを1つ紹介します。

「歴史的音源」の視聴

「歴史的音源」、通称「れきおん」は歴史的音盤アーカイブ推進協議会がデジタル化した、1900年初頭から1950年頃までに国内で製造されたSP盤および金属原盤等に収録された音楽・演説等の音源を、インターネットを使って聴くことができるサービスです。音源には落語、長唄、楽曲、歌劇、浄瑠璃、浪花節、歌謡曲、講演、ジャズ等、様々なものが含まれています。青森にゆかりのある音源だと、「津軽あいや節」や「津軽小原節」といった有名な民謡や、弘前市出身の歌手、野村雪子(のむら ゆきこ)さんの「おばこ船頭さん」などがあります。

視聴する方法は2つあります。1つ目はご自宅のインターネット環境で視聴する方法です。著作権(著作隣接権)の保護期間満了が確認された音源は、インターネットに公開されているので、ご自宅で楽しむことができます。2つ目の方法は市立図書館にご来館いただいて視聴する方法です。著作権(著作隣接権)の保護期間満了が確認されていない音源を視聴することができます。

「れきおん」の公式ホームページでは月1回程度、おすすめの音源を紹介しています。過去の紹介記事も閲覧できるので、どのような音源があるのか興味がある方はぜひご覧ください。

ご自宅で、あるいは市立図書館で遠くのすごい図書館のサービスを利用することができます。興味のある方、利用してみたい方は職員へお声がけください。みなさんのご利用をお待ちしています。

 

6月17日(水曜日)放送内容

今日は今月の展示についてお知らせします。

6月30日(火曜日)まで 展示「脳を元気に」

市立図書館1階ロビーにてクイズやパズルの本、頭も体も使う音読の本などを紹介しています。頭をたくさん働かせて、脳を活性化させましょう。

展示している本を一部ご紹介します。

山口 謠司(やまぐち ようじ):著 自由国民社:発行 「心とカラダを整えるおとなのための1分音読」

音読をすると気持ちが落ち着く、やる気が出る、脳が活性化されるなど、さまざまな効果が期待できます。小説や随筆から、詩、短歌まで、1分を目安に読むことができるバラエティーに富んだ文章を掲載。認知症予防にも効果が期待できます。

知的生活追跡班:編 青春出版社:発行 「小学生はできるのに!大人は解けないクイズ」

サ+イ+ヒ=花。では、ノ+テ+イは?知識の詰め込みでは絶対に解けない、大人のための新感覚クイズ集です。スキマ時間に楽しみながら解くことで、思考力、突破力、アイデア力、問題解決力がみるみる身につきます。言葉遊びのようなことからトンチのような問題まで90問以上あります。

朝日脳活ブックス編集部:編著 朝日新聞出版:発行

「思いだしトレーニング漢字熟語・ことわざ:特選 すべて新作!973問」

漢字の読み・書き、四字熟語、ことわざなどをクイズ形式で973問出題した、漢字脳トレ本です。自分のノートに問題を書き写せば、繰り返し楽しむことができます。

乾 くるみ:著 ポプラ社:発行 「カラット探偵事務所の事件簿」

「あなたの頭を悩ます謎をカラッと解決いたします」。謎解き専門のカラット探偵事務所に今日も謎が持ち込まれる-。名探偵気取りの所長と元記者の「俺」が6つの事件の謎に挑みます。最後にはドキドキのラストが待っています。乾さんの著書はほかに映画化もされた「イニシエーション・ラブ」や様々なミステリーが紹介されている「蒼林堂古書店へようこそ:ミステリ・デイズ」などがあります。

友井 羊(ともい ひつじ):著 集英社:発行

「スイーツレシピで謎解きを:推理が言えない少女と保健室の眠り姫」

引っ込み思案の女子高生・菓奈(かな)が好意を寄せる真雪(まゆき)は、お菓子作りが得意なスイーツ男子です。ある日、真雪が保健室登校を続ける悠姫子(ゆきこ)のために作ったチョコが盗まれてしまいます。「このミス」大賞作家がおくる、甘~い青春ミステリーです。

東京書店:発行 「暗号・探偵:ナゾを解いて真実を突き止めろ!」

小学校の七不思議、大金持ちの相続人さがし、夜泣きするつぼ…。東大の精鋭チームによる41のナゾを解決して、真実にたどり着け!ナゾを解き明かすと現れるキーワードを軸に物語が展開していく、ナゾ解きミステリー本。1冊読み終わるころにはキミも名探偵になっているかも!?

ほかにも様々な資料を展示・貸出しています。さまざまな謎をお楽しみください。

 

6月10日(水曜日)放送内容

今日は今月の展示についてお知らせします。

6月14日(日曜日)まで 環境月間ミニ展示

6月は環境月間です。市立図書館にて地球の環境について知り、考えるきっかけとなるような本の展示・貸出を行っています。テレビやゲームを消して、家族みんなで読書を楽しんでみませんか。

展示している本を一部ご紹介します。

仲村 和代(なかむら かずよ):著 藤田 さつき:著 光文社:発行

「大量廃棄社会:アパレルとコンビニの不都合な真実」

たくさん作って、むだに捨てられる年間10億着の衣服や、大量の恵方巻き。「むだ」の裏には必ず「無理」が潜んでいます。大量廃棄社会の実情と解決策を、「SDGsプロジェクト」に取り組む朝日新聞記者2人がリポートしています。

マレーナ・エルンマン:著 ベアタ・エルンマン:著 グレタ・トゥーンベリ:著 スヴァンテ・トゥーンベリ:著 羽根 由(はね ゆかり):訳 寺尾 まち子:訳 海と月社:発行 「グレタたったひとりのストライキ」

16歳で世界を動かす気候活動家グレタさん。2018年の第24回気候変動枠組条約締約国会議で演説したことにより、世界中で話題になった彼女が「気候のための学校ストライキ」を始めるまでのことや、人類に迫っている危機「気候変動」について、グレタの家族が語ります。世界各地での「グレタのスピーチ」も多数収録。

国谷 裕子(くにや ひろこ):監修 文溪堂:発行 「国谷裕子と考えるSDGsがわかる本」

「みんなが幸せな世界」を実現するには? 貧困、飢餓、健康と福祉、教育、ジェンダー平等…。現在、日常のあらゆる場面で「SDGs」を達成するための取り組みを求められています。国連で採択された「2030アジェンダ」で打ち出された「持続可能な開発目標(SDGs)」の17のゴールについて解説します。中学生向けに解説された本なので、「SDGs」についてよくわかっていないけど、今さら聞けない!という大人の方や、子どもたちにわかりやすく伝えたい!という方にもおすすめです。

藤原 幸一(ふじわら こういち):写真・文 ポプラ社:発行 「プラスチック惑星・地球」

2020年7月1日からプラスチック製買物袋、レジ袋が有料化されます。プラスチックはとても便利ですが、大きな問題にもなっています。もはや地球は、「水の惑星」ではなく「プラスチック惑星」になりつつあるといいます。サルの親子の視点から、豊富な写真でプラスチックごみがあふれる地球の本当の姿に迫ります。巻末に解説「地球に広がるプラスチック」も収録。

井出 留美(いで るみ):監修 PHP研究所:発行 「食品ロスの大研究:なぜ多い?どうすれば減らせる?」

まだ食べられるのに捨てられる食べ物、「食品ロス」が問題になっています。日本の食品ロスと世界の食料問題を、豊富な写真や図版とともに解説し、食品ロスを減らすためのヒントを紹介します。

ほかにも様々な資料を展示・貸出しています。わたしたちひとりひとりにできることはどんなことか、本を読んで、みんなで考えてみましょう。

 

6月3日(水曜日)放送内容

今日は今月の展示ついてお知らせします。

6月30日(火曜日)まで 展示「脳を元気に」

市立図書館1階ロビーにてクイズやパズルの本、頭も体も使う音読の本などを紹介しています。頭をたくさん働かせて、脳を活性化させましょう。

6月14日(日曜日)まで 環境月間ミニ展示

6月は環境月間です。市立図書館にて地球の環境について知り、考えるきっかけとなるような本の展示・貸出を行っています。テレビやゲームを消して、家族みんなで読書を楽しんでみませんか。

6月30日(火曜日)まで 太宰治展

6月19日は、金木町出身の作家・太宰治が生まれた日です。伊藤忠吉記念図書館には、太宰治の著作はもちろん、太宰治について研究した本や作品を研究した本、太宰治に関連する様々な資料があります。まだ太宰を読んだことがあまりない!という方は、この機会にぜひ読んでみませんか?

続いて、郷土資料寄贈のお願いです。

郷土資料の寄贈について

図書館では、郷土資料を収集しています。郷土資料は、時間の経過とともに入手困難となりがちです。貴重な郷土資料を後世に伝えていくためにも、郷土資料収集にご協力お願いします。収集の対象となるのは「五所川原市について書かれたもの」、「五所川原市で出版された資料」、「五所川原市出身者・在住者の著作」です。図書・雑誌以外にもパンフレット、CD、電子資料等も収集しています。ご寄贈いただいた資料は、書庫で大切に保存し後世に伝えていくとともに、広く市民の皆様に利用していただきます。なお、資料の取り扱いについては、当館の収集方針に基づきますので、受入できない場合もあります。ご了承ください。

最後に、最近図書館に入った郷土資料を2冊ご紹介します。

阿樹 翔(あき かける):著 SBクリエイティブ:発行

「城なし城主の英雄譚:彼女のファイヤーボールが当たらない」

モンスターが跋扈する遺跡・古城を攻略し、所有する集団・クランの設立を夢見る少年・レオンと自称天才魔導士のノーコン少女・リシアの、剣と魔法の冒険ファンタジーです。著者紹介によれば「五所川原市在住」となっていますが、金木町の方という情報もあります。第11回GA文庫大賞奨励賞受賞作品です。

さだ まさし:編 風に立つライオン基金:編 岩波書店:発行

「ボランティアをやりたい!:高校生ボランティア・アワードに集まれ」

全国各地でボランティア活動を行っている高校生が一堂に会する「高校生ボランティア・アワード2019」に参加した高校生たちのボランティア活動を紹介した本です。青森県立五所川原農林高等学校の「高校生認知症カフェ」の事例が紹介されています。