五所川原市では、国が実施する統計調査の調査員に従事してくれる方を募集しています。
統計という言葉を辞書で調べると、
「集団における個々の要素の分布を調べ、その集団の傾向・性質などを数量的に統一的に明らかにすること。また、その結果として得られた数値。」(広辞苑より)
「集団現象を数量的に把握すること。一定集団について,調査すべき事項を定め,その集団の性質・傾向を数量的に表すこと。」(大辞林より)
と解説されています。
つまり、ある「集団」の「傾向や性質」を「数量的」に明らかにすることが統計調査であると言えます。
実際に国で行う統計調査で例をあげると、
統計調査名 調査対象(母集団) 集団 傾向・性質 数量 国勢調査 日本に住んでいるすべての人と世帯
- 地域ごと
- 年齢ごと
- 就業状態ごと
など
過去調査との比較や集団ごとの比較によって
- 人口・世帯数の増減から最近の傾向や地域ごとの性質を判断できる
人口、世帯の数 経済センサス
日本で事業を行っているすべての事業所・企業
(すべての個人事業主を含む)
- 地域ごと
- 産業ごと
など
過去調査との比較や集団ごとの比較によって
- 件数・金額などの増減から最近の傾向や地域ごとの性質を判断できる
金額、事業所や企業の数 農林業センサス 日本で農林業を営んでいるすべての農家、林家や法人
- 地域ごと
- 農作物ごと
- 所有する農地の規模ごと
など
過去調査との比較や集団ごとの比較によって
- 農家数や出荷額などの増減から最近の傾向や地域ごとの性質を判断できる
農林業経営体数、生産額、土地の広さ
などがあります。
これら統計調査の結果は、
- 衆議院の小選挙区の改定
- 地方交付税の算出
など
をはじめとする国政の重要な根拠資料となり、
- 少子高齢化対策
- 将来人口や世帯数の推計
- 中小企業政策
- 環境政策
- 各種補助金策定
など
のような行政施策の基礎資料としても使用されます。
国や県が統計法に基づいて実施する統計調査において、調査票の配布・回収・点検・整理を行う人を「統計調査員」といいます。
統計調査員は、世帯や事業所といった調査対象の方々を訪問し、調査対象者と直接やり取りを行う、統計調査の仕事の中でも基本的で重要な部分を受け持っています。
仕事の内容は調査によりますが、主なものは次のとおりです。
- 事務説明会への出席
調査書類を受け取り、調査の進め方や記入方法などの説明を受けます。- 担当調査区と調査対象の確認
地図や調査区一覧といった資料を見て、現地を実際に確認します。- 調査への協力依頼と調査票の配布
調査対象の方に調査票を配布し、記入の仕方を説明します。- 調査票の回収
- 回収した調査票の点検・整理
- 調査書類の提出
統計調査員は、総務大臣等や都道府県知事から、統計調査の都度任命される公務員です。
調査期間中は、非常勤の公務員として調査活動に従事していただくことになります。
一般的に、公務員は副業が禁止されていますが、統計調査員においてはこの制限は適用されませんので、お仕事をされている方でも副業として調査員活動が可能です。
五所川原市では、国勢調査のような、調査対象が非常に多い調査において、広く一般に統計調査員を募集します。
そのほかの統計調査では、「登録調査員」に調査を依頼しています。
五所川原市の登録調査員は五所川原市統計協会の会員の方となります。詳しくは五所川原市統計協会の事務局である、五所川原市ふるさと未来戦略課統計係までお問い合わせください。
統計調査員は、次のような流れで任命されます。
- 調査ごとに該当市町村に対して、県が統計調査員候補者の推薦を依頼します。
- 市町村は原則として、登録調査員の中から統計調査員候補者を推薦します。
- 市町村からの推薦を受け、県または国が統計調査員として任命します。
このため、統計調査の時期や規模、調査区の配分などによっては、登録調査員となった場合でも、すぐには統計調査員の仕事がない場合もあります。
担当 ふるさと未来戦略課統計係
電話 0173-35-2111
内線2237
内線2238