令和5年9月放送分

9月26日(火曜日)放送内容

今年の中秋の名月は今週末、9月29日です。そこで今日は月やお月見に関する本をいくつかご紹介します。

『月のふしぎ:はじめてのかがくのえほん』 いしがき わたる/え おおぬま たかし/かんしゅう マイルスタッフ 2020年発行

月は見る時間や場所で、違う色や形をしています。東京の夜6時に見える月と、同じ時間のオーストラリアで見える月では、模様が逆さまになっています。満月の模様も、国によって見える形が違います。どうしてそうなるのでしょうか。月の不思議を紹介する絵本です。

『やまねこせんせいのこんやはおつきみ』 末崎 茂樹/作・絵 ひさかたチャイルド 2013年発行

今日は十五夜。やまねこ先生は、往診の途中で、お月見の約束を思い出しました。最後の往診を終えると、もう夕方。「急いで行かないと、お月さまが出ちゃう」。そこで、りすの子に教えてもらった森の中の近道へ。ところが、木の根っこにつまずいて、ツルン!草むらの斜面を滑り落ちていったやまねこ先生、大丈夫?!月のきれいな日に、夜空を見上げてみたくなるお話です。ページの切り込みから次の場面が見えるしかけ絵本になっています。

『ぞくぞく村のおおかみ男(ぞくぞく村のおばけシリーズ)』 末吉 暁子/作 あかね書房 1993年発行

ちくちく先生は腕のよい歯医者さんです。満月の夜になると変身してしまうおおかみ男のはずなのですが、なぜか時々、ぶたになってしまうのです!ユニークなおばけたちが繰り広げる、とってもゆかいなお話、「ぞくぞく村のおばけ」シリーズは全部で19冊あります。1作目の『ぞくぞく村のミイラのラムさん』は1989年に出版され、30年以上子どもたちに愛されているシリーズです。

『図解眠れなくなるほど面白い日本のしきたり』 千葉 公慈/監修 日本文芸社 2020年発行

日本の文化「しきたり」は日々にメリハリを与え、暮らしを彩るやさしいスパイス!大昔から行われてきた年中行事や通過儀礼、冠婚葬祭から作法まで、日本人なら知っておきたい様々な「しきたり」について学べる1冊です。運気を上げるキーワードやしきたりの由来、時代による変化、地域色など、図解でわかりやすく紹介します。

 

9月19日(火曜日)放送内容

9月21日は「世界アルツハイマーデー」、そして9月は「世界アルツハイマー月間」です。これは、国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)によって、アルツハイマー病等に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらす事を目的として、1994年に制定されました。世界中でこの日を中心に、様々な認知症の啓蒙が実施されています。五所川原市でも、認知症についての正しい理解、対応方法、予防について楽しく学べる機会として、9月2日に認知症フォーラムが開催されました。そこで今日は認知症に関する本をいくつかご紹介します。

『認知症世界の歩き方実践編:対話とデザインがあなたの生活を変える』 筧 裕介/著 一般社団法人ボーダレス/ほか監修 issue+design 2023年発行

大ヒットした認知症のある人が経験する出来事をストーリーで紹介した「認知症世界の歩き方」の実践編です。14 のストーリーで認知症世界を楽しく学び、トイレやお風呂など10の生活ケースと、寝室やスーパーなど5の生活環境を舞台に、トラブルの背後にある本人が抱える認知機能の障害を推理し、その解決アイデアを考える実践ワークブックです。

『認知症が見る世界:現役ヘルパーが描く介護現場の真実』 吉田 美紀子/漫画 田口 ゆう/原作 竹書房 2023年発行

時間も場所も、目の前の人が誰かさえも分からない。自分はどうして、こんなところにいるのだろう…。認知症患者たちの不安・恐怖・孤独感にあふれた「心の内」を、現役ヘルパーである著者が胸に迫るタッチで描くコミックエッセイです。

『1日1分名作・名曲で健康音読:脳を活性!』 塩田 久嗣/監修 池田書店 2021年発行

音読をするとき脳はフル回転しており、脳に心地よい負荷を与え、脳の発達と若さの維持につながるそうです。脳と心、体が若返る音読を、楽しみながら毎日の習慣にしてみませんか。1分前後で音読できる「名作」「童話」「童謡・唱歌」「歌謡曲」が収録されており、各作品に難易度や解説、音読の効果を高めるポイントが掲載されています。

『じいちゃん、出発進行!(絵本こどもに伝える認知症シリーズ)』藤川 幸之助/さく 天野 勢津子/え クリエイツかもがわ 2021年発行

認知症になったじいちゃんは、一人で散歩ができなくなりました。だから、毎日ぼくはじいちゃんと手をつないで散歩をします。ある日、散歩の途中でじいちゃんの頭とぼくの頭がゴツンとぶつかりました。すると、じいちゃんの体の中にぼくの心が入ってしまって…。認知症について子どももわかるように伝える絵本です。

 

最後に、今週の休館日のお知らせです。

昨日18日が祝日だったため、今日、本館は休館日となっております。金木分館と市浦分館は通常通り午後5時まで開館しています。また、21日(木曜日)は9月の3回目の木曜日なので、本館と金木分館が館内整理のため休館日です。市浦分館は通常通り開館します。23日(土曜日)は秋分の日なので、金木分館と市浦分館は休館日です。本館は通常通り開館します。休館日に本館と金木分館で本を返却したい方は返却ポストをご利用ください。ほかの図書館から借りた本や壊れやすいCDなどは直接、カウンターに返却をお願いします。22日からは本館ロビーの展示も新しくなるので、お楽しみに!

 

9月12日(火曜日)放送内容

先日9月1日に全国公開となった、津軽塗職人の家族を描いた映画「バカ塗りの娘」。この映画は青森県出身・在住の高森美由紀さんの小説『ジャパン・ディグニティ』が原作となっていることは多くの方がご存じかと思います。そこで今日は青森県出身の作家さんとその作品をいくつかご紹介します。

高橋弘希さん

十和田市出身。『指の骨』で第46回新潮新人賞、『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』で第39回野間文芸新人賞、「送り火」で第159回芥川賞を受賞されています。

『叩く』 新潮社 2023年発行

起死回生のため闇バイトに走った男は、押し入った家にとり残され…。表題作をはじめ、訳も分からず妻に去られた夫、海に消えた父を待つ娘など、様々な「隣の人生」を描いた作品集です。

堀川アサコさん

青森市出身。『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞されており、「幻想」シリーズや「桜井千鶴のお客様相談ノート」シリーズなど多数の著作があります。

『キッチン・テルちゃんなまけもの繁盛記』 KADOKAWA 2023年発行

新卒で入った会社を1年で辞め、無気力に過ごしていた28歳の米田亜美。親戚の紹介で受けたお惣菜屋の採用面接で、いかに「働くのがキライ」か力説した亜美だったが、店長のテルちゃんに気に入られ…。波乱万丈なお仕事小説です。

成田名璃子さん

青森県出身。「やまびこのいる窓」で第18回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞、『ベンチウォーマーズ』で第16回酒飲み書店員大賞を受賞されています。「やまびこのいる窓」は『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』に改題されて2012年に出版されています。

『いつかみんなGを殺す』 角川春樹事務所 2023年発行

東京の老舗超高級ホテルの総支配人、鹿野森優花。社長となるには、今日行われるイベントを成功させることが絶対条件だったが、対抗する旧勢力から、思いもよらぬ邪魔立てが…!清潔かつ華美なこの空間に、居てはならない“G”を相手に、支配人、グランドシェフ、ベテランフロアマネージャー、新人ホテルマン、VIP客の歌舞伎役者、ピアニスト、そして影のある清掃人など、それぞれの立場と思惑が錯綜し…。

 

青森県にゆかりのある作家さんや作品は一般室をはいったすぐ右側の郷土の本の棚にあります。背ラベルの二段目に「A」がついているのは青森県関連、「G」がついているのは五所川原関連、「K」がついているのは金木関連、「S」がついているのは市浦関連の資料です。ご紹介した以外にも青森県にゆかりのある作家さん、作品はいろいろあるので、ぜひお気に入りを探してみてください。

 

最後に、今週末のおはなし会のお知らせです。

9月16日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「おかし」です。ぜひお友達やお家の方と一緒に聞きにきてください。申し込みは必要ありません。

 

9月5日(火曜日)放送内容

今日は今月の展示、イベントについてお知らせします。

展示「植物学者・牧野富太郎」

9月20日(水曜日)まで、市立図書館1階ロビーにて、現在放送中のNHK朝ドラ「らんまん」の主人公・万太郎のモデルである「牧野富太郎」とはどんな人なのか、その生涯や業績がわかる資料や植物の資料を展示・貸出しています。また「国立国会図書館デジタルコレクション」でだれでも閲覧できる牧野富太郎さんの著作なども紹介しています。あわせてお楽しみください。

展示「敬老の日読書のすすめ2022」

9月20日(水曜日)まで、市立図書館1階ロビーにて、「敬老の日読書のすすめ2022」に選ばれた図書を紹介する展示を行っています。「敬老の日読書のすすめ」は、「心ゆたかに生涯読書」を目標に、中・高年の方々に読書を楽しんでいただくために、読書推進運動協議会が行っている運動です。毎年、全国から推薦された「敬老の日に薦める本」の中から読書推進運動協議会の事業委員会が24冊を選定し、リーフレットが制作されています。県立図書館から2022年のセットをお借りして展示・貸出しているので、市立図書館の蔵書にはないものもあります。この機会にぜひお楽しみください。展示している資料をいくつかご紹介します。

『ちょうどいい孤独:60代からはソロで生きる」 鎌田 實/著 かんき出版 2021年発行

ふだんは誰かとつながっていながら、「ひとりでいたいときにはひとりでいよう」という具合に、「ちょうどいい孤独」を楽しみませんか? 孤独を味方につけて、人生の満足度を上げる、健康や人間関係を壊さないカマタ流“個立有縁”のあり方を紹介します。

『ボクと、正義と、アンパンマン:なんのために生まれて、なにをして生きるのか」 やなせ たかし/著 PHPエディターズ・グループ 2022年発行

戦争を経験した著者が考える、本当の正義とは-。アンパンマンに思いを込めてメッセージを送り続けた著者が、人の優しさ、心の痛み、生き方を綴った心温まるエッセイ集です。「アンパンマンのマーチ」の歌詞も掲載されています。

『ぼけますから、よろしくお願いします。:おかえりお母さん」 信友 直子/著 新潮社 2022年発行

認知症になったあと脳梗塞で入院した90歳の母に、変わらぬ愛を注ぐ98歳の父。夫婦の絆や認知症看護に直面した家族のリアルを娘が綴ります。著者自身が監督・撮影したドキュメンタリー映画が2018年、2022年に公開され、話題となった作品です。

『老後とピアノ:MY LIFE WITH PIANO」 稲垣 えみ子/著 ポプラ社 2022年発行

50歳で会社を早期退職した著者が、ずっとやりたかったピアノに挑戦! エゴを捨て、自分を信じ、「いま」を楽しむことの幸せを、ピアノは教えてくれた…。老後を朗らかに生きていくエッセイ集です。恩田陸さんや清水ミチコさんも推薦しています!

9月16日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「おかし」です。ぜひお友達やお家の方と一緒に聞きにきてください。申し込みは必要ありません。