消火器の取扱い方法など

○消火器の購入と点検について
 住宅防火の決め手は初期消火。その主役は何といっても消火器。最近のデータによると素早く消火器を使って消火に成功したケースが約70%にものぼります。失敗したケースでもその理由の大半が「発見の遅れ」を含む消火時期の遅れとなっています。
 一方、火災が発生しても、なにも消火を試みなかったケースが4割近くも見られます。
 もし身近に消火器があれば、すぐに活用できたはず。大切な命や財産を守るためにも、「あっ、火が!」と思ったら、すぐ初期消火が行えるよう、定期的にしっかり点検された消火器を備え付けてください。
 また、悪徳業者による消火器の訪問販売、訪問点検による被害が発生しています。

(被害例)
1 古い消火器を高価な値段で買わされた。
2 事業所へ来た業者が、「消火器の点検に来ました。」と言ってすぐに点検を始め、契約書や請求書にサインや押印を求められ、高額な点検料を支払わされた。

 このような被害にあわないため、知らない業者から消火器を買わない、点検をさせない、サインや押印に応じない、契約業者なのかを確認するなどしてください。変だなと思ったらハッキリ断ってください。そして、すぐに消防署へ連絡してください。
 また、消火器の購入、点検については最寄りのホームセンターや消防設備業者に問い合わせてください。

 
 ○消火器の使い方
 消火器の使用方法が分からなくて「いざというときに使えなかった・・・」ということのないようにしてください。

 火災を発見したら、近くにある消火器を火点の2~3m手前まで持って行き、

 (1)安全ピンを抜く
 (2)ホースの先端部分を持って火元に向ける
 (3)レバーを握る(女性など腕力のない方はレバーを上から強くたたく)

 とノズルから薬剤が出てきます。
消火器1 消火器2 消火器3

【注意事項】
 火元の手前の方から掃く(ノズルを左右にゆっくり振る)ような感じで少しずつ火点に近づく。
 天ぷら油などから火が出た場合は、消火器の薬剤放射時の圧力が強いので上から直接鍋にかけると火のついた油が飛び散って延焼拡大の危険があります。また、熱した油(液温200℃以上)が皮膚に触れてヤケドをする可能性も出てきますので十分注意してください。

 

○古い消火器の処理について
 古くなった消火器、特にサビが発生したり、変形したり、塗装が剥離した消火器の本体は、レバーを握って内部に圧力がかかったとき破裂することがあります。

 ケガをしたり、死亡した事例があるので使用しないでください。
 

  ※サビ・キズ・変形のある消火器を見つけたら
 (1)レバーは絶対握らないでください。
 (2)必ず《使用禁止》のラベル等を貼ってわかるようにしてください。
 (3)ゴミに出したり、屋外などに所かまわず放置しないでください。
 (4)火災時はもちろん、訓練でもけっして使わないでください。
 (5)けっして自分で分解しないでください。
 (6)速やかに消火器販売店など専門業者に引き渡してください。

 

消火器写真1 消火器写真2 消火器写真3 消火器写真4
 
 不要になった消火器を廃棄する場合は、消火器の回収・処分を行っている専門業者に依頼しましょう。

 回収・処分には費用がかかりますので、下記のリンクを参考にして事前に専門業者にお問い合わせください。

 ※消防署では消火器の回収や処分は行っておりません。

 

  ・株式会社消火器リサイクル推進センター(電話番号 03-5829-6773)

   【ホームページリンク https://www.ferpc.jp】このリンクは別ウィンドウで開きます

 

  ・一般社団法人日本消火器工業会(電話番号 03-3866-6258(代表))

   【ホームページリンク https://www.jfema.or.jp】このリンクは別ウィンドウで開きます

 

 

 

※画像クリックでPDFファイルを開きます。PDFファイル(719KB)このリンクは別ウィンドウで開きます

 

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