平成30年11月放送分

 

11月28日(水曜日)放送内容

今日は、「映画の日」記念・トークイベント&上映会、映画関係資料本の展示とおはなし会についてです。

「映画の日」記念・トークイベント&上映会、映画関係資料本の展示

毎年12月1日は「映画の日」であることは、皆さんご存知でしょうか?これは、1896年に神戸市において日本ではじめて映画が一般公開されたのを記念して制定されたものです。五所川原市立図書館では、この日にちなんで、12月1日(土曜日)にトークイベントと上映会、そして12月中旬まで映画関係資料本の展示を開催します。

トークイベントは午後3時からで、あおもり映画祭主宰、つがる市フィルムコミッション事務局長、つがる市観光物産協会会長、NPO法人つがる縄文の会理事長等様々な分野で活躍する川嶋大史(かわしま だいじ)さんをゲストにお迎えして、昭和の「あのときの映画館」をテーマにお話をしてもらいます。そのあとの午後4時30分からは上映会を行います。つがる市フィルムコミッション制作の短編映画『けの汁』を上映します。こちらは中泊町出身のフォークシンガー・三上寛(みかみ かん)さん主演の33分の作品で、つがる市の馬市(まいち)まつりを背景に、婚約者を連れて帰省する娘と、そしてその娘の出生時に妻を亡くした父の物語です。どなた様も入場無料、予約不要にてご覧になれますので、ぜひともこの機会に、映画館が一番輝いていた「あのとき」に思いを馳せてください。

次に12月中旬までの展示についてです。金木にある伊藤忠吉記念図書館には、青森放送の代表取締役社長も務めた故・澁谷吉民(しぶたに よしたみ)さんのご遺族から寄贈していただいた「渋谷文庫」があります。「渋谷文庫」は、映画関係資料の本が約3800冊と膨大な蔵書で構成されており、今回はその中からえりすぐりの映画関係資料本の展示を行います。大正時代・第1号からのキネマ旬報や、アートシアタ-の第1号等のほか、大型の写真集等、貴重な資料本も展示しますので、この機会にぜひお手に取ってご覧ください。

12月8日(土曜日)「だっこでいっしょおはなし会」

10時30分から30分程度、市立図書館2階「おはなしの部屋」で「だっこでいっしょおはなし会」があります。0歳から3歳くらいまでのお子さん向けで、絵本の読み聞かせの他に手遊びや歌などを一緒にやって楽しむおはなし会となっています。申し込み不要ですので、気軽にご参加ください!12月といえば、あの楽しいイベントが待っていますよね。12月は、特別バージョンのおはなし会を行う予定です。みなさん楽しみにしていてください。

おはなし会の後は、午後1時まで会場をそのまま開放しています。お子さんや保護者の皆様の交流の場として、また子どもと一緒にくつろぎの場としてもご利用ください。

会場の中に授乳室もありますので、ご利用になりたい方はお気軽に職員までお声がけください。

 

11月21日(水曜日)放送内容

今日は、神奈川県の中学校で行われた文化祭についてです。

みなさん、太宰治の作品である「雀こ(すずめっこ)」を読んだことがあるでしょうか。「雀こ」は全編津軽弁で書かれている作品なのです。

今日はその「雀こ」を活用した文化祭をおこなったという神奈川県横浜市立西本郷(にしほんごう)中学校について紹介します。この内容は、11月11日の東奥日報にも取り上げられています。

西本郷(にしほんごう)中学校は、5年前から図書委員会が中心となって神奈川近代文学館より借りた作家のパネルなどを文化祭で展示していて、今月行われた文化祭では「太宰治展」が行われました。今回太宰治展を行った理由として、「走れメロス」を2年の国語の授業で学習することや、現在、中高生の間でひそかに人気の「文豪ストレイドッグス」という文豪がキャラクタ化され登場する漫画があることから、本物の太宰を知ってほしいという学校司書(学校図書館で働く職員のこと)である山口さんの思いから開催にいたったそうです。展示をおこなうにあたり本物の太宰を知るには、太宰の故郷である「津軽」を取り上げたいということで、山口さんと同級生だったという五所川原点訳・朗読奉仕会の齋藤美穂さんに連絡し、子どもたちにダイレクトに太宰らしさを伝えたいため、津軽弁で書かれた作品はないかと相談したそうです。齋藤さんは、広報の音訳などで図書館に来ていたため、相談されたことを図書館に教えてくれました。図書館では、関東の中学校でそんな取り組みをしているのかと驚いたとともに、ぜひ太宰を知ってもらいたいという思いから、喜んで協力しました。津軽弁で書かれた作品ということで「雀こ」が採用され、さらにはネイティブな津軽弁で読んだ「雀こ」のCDを作ろうということになりました。

そこで図書館では、お話サークル「すずめっこ」代表の長尾真紀子さんにお願いをして、朗読をしてもらい「雀こ」の朗読CDが出来上がりました。

文化祭では、会場内でCDを流し、保護者の方たちにも聴いてもらったといいます。生徒たちからは、「『ずおん』が多かった」「こんな話し方があるのかと驚いた」という津軽弁をはじめて聞いてみての素直な感想から、「津軽弁は難しくて、分かりにくかったが、太宰の感情はよく表れていた」「文豪ストレイドッグスで太宰に興味を持ち、作品も読んだが、津軽弁のお話を聴いて太宰にも故郷を思う心があるのだとわかった」といったすばらしい感想がたくさんあがっていました。

今回のように図書館の枠を超えたつながりから、図書館を活用してもらうことができて、とても貴重な経験となり、さらに図書館の貴重な資料となりました。

この「雀こ」のCDは図書館資料として所蔵していますので、この機会に借りて聴いてみてください。また、お声がけしてもらえれば図書館内でも聴くことができます。

 

11月14日(水曜日)放送内容

今日は、子ども司書養成講座修了式、おはなし会、本の紹介についてです。

11月17日(土曜日)第3期(平成30年度)五所川原市子ども司書養成講座修了式

10時から市立図書館2階で第3期(平成30年度)五所川原市子ども司書養成講座修了式が行われます。この講座の最終課題である感想文を7名全員が提出したため、無事に「五所川原子ども司書」として認定されることとなりました。今年度の子ども司書養成講座は6月からスタートして、図書館や本のことはもちろん、調べ物のお手伝いである「レファレンスサービス」について学び、司書として必要な知識を身につけてきました。さらには、岩手県の紫波町図書館を見学して全部で9回の講座をおこなってきました。

受講生からは、あっという間だった、本のことがもっと好きになった、この講座を受講して良かったという、うれしい言葉がたくさんありました。

五所川原子ども司書は平成28年度から30年度まで合わせて25名となりました。今後の活動として、カウンターのお仕事やおはなし会の実施、本の紹介などをしてもらい、五所川原市の子どもたちが図書館に関心をもち、読書好きになってもらうよう私たちとともに頑張っていきたいと思います。学校など図書館以外の場でも活動していく予定ですので、ご理解とご協力をお願いします。

11月17日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階「おはなしの部屋」で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。11月のテーマは「がっきであそぼう」です。今月も楽しいお話がみなさんを待っています。ぜひお友達やお家の方と一緒に聞きにきてください。申し込みは要りません。

本の紹介

次に、先月刊行されたばかりの郷土資料について紹介します。

紹介するのは『写真アルバム 五所川原・つがる・西北津軽の昭和』(中園裕 なかぞの ひろし/監修 いき出版)という本です。心に刻んだ記憶の中のふるさとを600枚の懐かしい写真で再現しています。大町を進む五所川原高校のパレ―ドや飯詰の稲荷神社裸参りの雄姿、嘉瀬で開かれたモトクロス大会の様子などが掲載されています。

思い出の詰まった「昭和」へ、家族、近所、ご友人のみなさんで時間旅行をしてみませんか?

最後に、明日11月15日(木曜日)は月に一度の「整理休館日」となっております。

この日は、職員全員で本が順番通りに並んでいるか、延滞されている本はないかなどのチェックをおこなっています。返却にきたという方は返却ポストをご利用ください。休館日となっていますが職員はいますので、何かあった際には図書館まで連絡をお願いします。

 

11月7日(水曜日)放送内容

今日は、おはなし会と本の分類についてです。

11月10日(土曜日)「だっこでいっしょおはなし会」

10時30分から30分程度、市立図書館2階「おはなしの部屋」で「だっこでいっしょおはなし会」があります。0歳から3歳くらいまでのお子さん向けで、絵本の読み聞かせの他に手遊びや歌などを一緒にやって楽しむおはなし会となっています。申し込み不要ですので、気軽にご参加ください。おはなし会の後は、午後1時まで会場をそのまま開放しています。お子さんや保護者の皆様の交流の場として、また子どもと一緒にくつろぎの場としてもご利用ください。また、会場の中に授乳室もありますので、ご利用になりたい方はお気軽に職員までお声がけください。

11月17日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階「おはなしの部屋」で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。11月のテーマは「がっきであそぼう」です。今月も楽しいお話がみなさんを待っています。ぜひお友達やお家の方と一緒に聞きにきてください。申し込みは要りません。

本の分類について

突然ですが、図書館の本と書店(本屋)の本との違いは何だと思ますか?図書館の本にはいくつか特徴があります。バーコードが貼っていたり本の背の部分に数字がかかれたシールが貼っていたりと本に装備がされているのです。今日は本の背についている数字のひみつについて簡単に紹介します!実はこの数字、本の住所を表していて、本がどこの棚にあるかをわかるようにしています。書店のように同じカテゴリーごとにざっと本が並んでいても、認知症やがん生活習慣病といった目的の本を見つけるには、相当時間がかかります。そんなときに本の住所が役に立つのです!本の住所は0から9までの10個の数字を使って同じ内容ごとにグループわけをしています。グループわけは「日本十進分類法」というルールにしたがっておこなっていて、0から9までの数字それぞれに意味をもたせています。図書館ではより早く本を探せるように細かくグループわけをおこなっているのですが、ふだんみなさんが図書館を使う上で覚えておくと便利なバージョンで紹介します!

0は図書館、本、百科事典、新聞などについての本が置かれています。1は哲学や宗教について、2は歴史、地理について、3は政治、法律、お金、教育について、4は数学、生物、医学について、5は建築、裁縫や料理など生活に関するものについて、6は農業、漁業、林業、畜産業について、7は美術、音楽、劇、スポーツについて、8は言葉について、9は文学についての本がまとまっています。

この数字は、ほぼ全国の図書館で共通して使っているので、図書館を訪れた際には、この内容を覚えておくと本を探しやすくなると思います。さらに図書館通な雰囲気を出せると思いますのでぜひみなさん試してみてください!