令和6年2月放送分

2月27日(火曜日)放送内容

今年は閏年です。いつもの年より2月が1日多くなります。今日は閏年に関連する図書を紹介します。

『これならわかる!科学の基礎のキソ 暦』 鈴木充広/著 こどもくらぶ/編 丸善出版 2013年発行

身のまわりで起こる自然現象や自然界の法則などについて、Q&A方式でわかりやすく解説するシリーズの1冊です。「暦はどうやってつくる?」「なぜ「うるう年」はあるの?」「日食・月食とは?」など、暦のしくみについてさまざまな疑問に答え、それぞれのテーマに関する歴史やエピソード、専門的な内容などを紹介します。

『算数・数学の面白小話』 岡澤宏/著 東京図書出版 2023年発行

白鳥が12羽並ぶのはいつ?うるう年はなぜあるの? 分数の線の意味は?小学校1年生の算数から中学校3年生の数学まで授業経験がある著者が、全55話の算数・数学に関連する面白小話を紹介します。楽しい授業づくりのヒントとなるように先生向けに作られた本ですが、算数・数学を楽しく学びたい人にもおすすめの一冊です。

『366日じてん:きょうはなんの記念日?』 平野恵理子/著 偕成社 2020年発行

1年は365日、うるう年だと366日。毎日なにかの記念の日です。1月から12月までの366日それぞれの日に、どんな出来事があったのかを紹介します。その日に生まれた人や亡くなった人、誕生花と花言葉なども載っています。ちなみに今日、2月27日は「アメリカ文学の巨人」と呼ばれ、ノーベル文学賞も受賞した小説家・脚本家のジョン・スタインベックさんが生まれた日です。著作も図書館にはあるので探してみてください。

『フランスの歴史を知るための50章』 中野隆生・加藤玄/編著 明石書店 2020年発行

2024年はオリンピックイヤーでもあります。今年のオリンピックはフランスのパリで開催されます。開催前にフランスについて学んでおきましょう!ローマ帝国下のガリア、百年戦争の開始、フランスの宗教改革、フランス革命の展開、現代パリの都市空間…。古代から現代まで、フランスの政治、経済、社会、文化の歴史を解説します。フランスの歴史を知るための参考文献も掲載されているので、さらに学びたい方への道しるべにもなります。

『クーベルタン:近代オリンピックの父(オリンピック・パラリンピックにつくした人びと)』 大野益弘/文 小峰書店 2018年発行

古代オリンピックのような、平和をもたらすスポーツの祭典を復活させるために、彼はすべてを賭けた-。100年以上の歴史をもつ、スポーツによる平和の祭典オリンピック。オリンピックの復興に生涯を尽くし、近代オリンピック父と呼ばれたクーベルタンの生涯をわかりやく描いた児童書です。

『観るまえに読む大修館スポーツルール2023』 大修館書店編集部/編集 大修館書店 2023年発行

陸上競技、水泳競技、バレーボール、サッカー、野球、剣道、スノーボードなど、オリンピック種目を含めた44種類の競技のルールや基本情報を、イラストを用いて解説します。ルールを知っておくことで、観戦がより楽しめると思います。

 

最後に、今週末のおはなし会のお知らせです。

3月3日(日曜日) すてっぷ広場ブックトーク

市立図書館2階「対面朗読&おはなしのへや」でNPO法人子どもネットワーク・すてっぷさんによる「すてっぷ広場」が毎週火曜日の10時から12時、毎週水曜日・毎月第1日曜日の10時から15時まで開催されています。「すてっぷ広場」は市の地域子育て支援拠点事業の一環として、子育て中のお父さん・お母さんと主に乳幼児などの子どもたちが、いつでも気軽に参加でき、うち解けた雰囲気の中で交流する場を提供することを目的として開催されています。利用料金はかかりません。第1日曜日には、図書館司書による本の紹介を行っています。ぜひお気軽にご参加ください。

 

2月20日(火曜日)放送内容

市立図書館と金木分館は毎月第3木曜日は館内整理のため休館日となっております。今月は先週15日が整理休館日でした。今日は整理休館日にどんなことをしているのかご紹介します。

本棚をきれいにしています

図書館の本は日本十進分類法(NDC)(エヌ・ディー・シー)に従って、内容で分類され、その順番通りに並べています。毎朝開館前に簡単には整理しますが、月1回開架にあるすべての棚をチェックし、順番通りに直し、本の背を棚の手前にそろえ、探しやすい、取りやすい棚になるようにしています。

会議や研修をしています

図書館を利用者のみなさんにより快適に、より便利に使っていただくために改善した方がいいことを話し合い、できることから改善を行っています。サービス向上のための研修会や安全に利用していただくために避難訓練なども行います。

本のお引っ越しをしています

常に魅力的な書架(本棚)になるように本の購入だけでなく、書庫へ移動したり、汚れや破損が激しい資料などを除籍したりしています。除籍は「資料除籍基準」に基づいて行っています。

今月の整理休館日では問い合わせや利用がよくあるコミックの一部を、書庫から2階のティーンズコーナーにお引っ越しさせました。これまで書庫に置いており、借りたい場合は職員にお声がけいただいていたコミックの一部が自由に閲覧したり、借りたりできるようになりました。

 

お引っ越ししたコミックをいくつかご紹介します。

『じいさんばあさん若返る』 新挑限/著 KADOKAWA 2020~2023年発行

青森県のある農村で余生を送っていた高齢夫婦の正蔵とイネは、ある日を境に若返ってしまいます。家族をはじめとする周りの人たちの理解も得ながら、新婚時代にはできなかった夫婦生活を満喫する、キュンの嵐な老夫婦ラブコメマンガです。SNSなどで連載されていたものが話題になり、7巻まで発売されています。4月からはアニメも放送予定です。著者の新挑さんは青森県出身です。

『ふらいんぐうぃっち』 石塚千尋/著 講談社 2013~2023年発行

見習い魔女の木幡真琴は、15歳になったら独立して家を出るという「魔女のしきたり」に従い、使い魔の黒猫チトとともに、実家の神奈川県横浜市から遠く離れた青森県弘前市にある、又従兄弟の倉本家に頼って、居候を始めることになりました。真琴は一人前の魔女になるべく、魔女たちが好むという自然豊かな弘前で魔女の修行に取り組んでいきます。12巻まで発売中です。弘前の名所やモデルとなった建物なども登場します。著者の石塚さんは弘前市出身です。

『舞妓さんちのまかないさん』 小山愛子/著 小学館 2017~2024年発行

京都の舞妓置屋で賄いの仕事をする主人公・キヨや幼なじみの舞妓・すーちゃんなど、花街で共同生活をする舞妓たちの日常を食生活を中心に描いた物語です。キヨやすーちゃんは青森県出身で、舞台の中心は京都ですが、時々青森のグルメや帰省シーンも描かれます。現在25巻まで発売中で、アニメ化やドラマ化もされました。著者の小山さんは十和田市出身です。

『津軽先輩の青森めじゃ飯!』 仁山渓太郎/著 秋田書店2019~2021年発行 全4巻

新卒で青森の新聞社に入社した東京っ娘・都飯美は、先輩のきつーい津軽弁に戸惑いながらも、青森の数多あるグルメに魅了されていきます。 伝統料理やB級グルメ、特産品など青森の旨いものと方言が満載の飯テロマンガです。仁山さんは青森市出身のマンガ家です。

 

2階は平日は午後5時まで、土日祝日は午後4時50分までご利用いただけます。勉強などの合間にお楽しみください!おうちで読みたい方は1階で貸出の手続きをお願いします。

 

最後に休館日のお知らせです。

今週末、23日(金曜日)は天皇誕生日で祝日のため、金木分館と市浦分館は休館日となっております。金木分館に本を返却したい方は返却ポストをご利用ください。ほかの図書館から借りた本や壊れやすいCDなどは直接、カウンターに返却をお願いします。市立図書館は午後5時まで開館しておりますので、どうぞご利用ください。

 

2月13日(火曜日)放送予定

今日はおはなし会についてと本の紹介です。

2月17日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「青森県の絵本作家」です。ぜひお友達やお家の方と一緒に聞きにきてください。申し込みは必要ありません。

 

青森県出身の絵本作家さんとその作品をいくつかご紹介します。

馬場のぼる

ラッピングバスなども見かける『11ぴきのねこ』でおなじみの、三戸町出身の漫画家・絵本作家です。

『くまのまあすけ』 ポプラ社 1980年年発行

こぐまのまあすけが原っぱで遊んでいると、ふわふわふわと、風にのって風船が飛んできました。まあすけは一生懸命追いかけます。素直で優しい、マイペースなこぐまの物語です。まあすけのおはなしはほかにもあります。

なかのひろたか

『ぞうくんのさんぽ』シリーズが有名な絵本作家・画家です。

『3じのおちゃにきてください』 こだま ともこ/さく 福音館書店 1977年発行

まりちゃんは、小川を流れてきた笹舟にお茶会への招待状と地図がついているのを見つけて、そこにいくことにしました。途中で出会った、おつかい帰りのゆきとくんや、砂糖を運んでいるアリ、くるみを食べていたリスたちと歩いていくと、カエルの“みどりのみどり”がケーキを作って待っていました。3時のおやつが楽しみになるロングセラー絵本が最初に出版されたのは、現在も続いている月刊誌「こどものとも」の1977年4月号です。

砂山恵美子

冬の定番絵本『まがなった』で知られる、青森市出身の絵本作家です。

『これなんてよむ?:どうぶつのかんじ』 ポトス出版 2010年発行

河の馬ってなんのこと?それは「かば」って読むんだよ。河馬はかばーっと大あくび。河馬の汗はピンク色なんだって!ほかにも動物のおもしろい漢字クイズがいっぱいです。その動物の特徴もわかります。シリーズで植物と食べものの漢字バージョンもあります。

沢田としき

外ヶ浜町出身のイラストレータ・絵本作家です。

『つきよのくじら』 戸田 和代/作 鈴木出版 1999年発行

月夜の海で、母さんくじらからシャチの群れから家族を守ろうとして姿を消した父さんの話を聞いた子くじら。「父さんに会いたい!」くじらのぼうやは偉大な父親を探すため、広い広い海へ旅に出ます。子くじらの成長を描いた優しい物語です。

坂本千明

イラストレータでもあり、紙版画作家でもあります。

『ぼくはいしころ』 岩崎書店 2020年発行

ぼくは街でひとり暮らす猫。じっとだまってここにいる。だれもぼくのことを気にとめない。道端のいしころと同じ。声をだしては危険と教わったから、ぼくの声はぼくの中にだけある。だまっていればぼくらは平和だ。そうだろう?いしころ。でもある日、声をかけてくる人間がいて…。紙版画で描かれた、ある黒猫の物語です。

 

青森県出身の絵本作家さんの作品やゆかりの絵本はほかにもいろいろあります。ぜひ図書館で探してみてください。児童室でも関連図書を展示中です。

 

一昨日11日は建国記念の日、昨日12日はその振替休日でした。そのため今日は火曜日ですが、市立図書館は休館日となっております。本を返却したい方は返却ポストをご利用ください。ほかの図書館から借りた本や壊れやすいCDなどは直接、カウンターに返却をお願いします。金木分館・市浦分館は通常通り開館しておりますので、どうぞご利用ください。

 

2月6日(火曜日)放送内容

今日は今月の展示、おはなし会についてです。

展示「自筆原稿展」

2月29日(木曜日)まで、市立図書館1階ロビーにて、元青森県文芸協会出版部長で郷土文学・口承文芸の記録と伝承に尽力した故佐々木達司さんより寄贈された著名人の自筆原稿を展示します。『なんげえはなしっこしかへがな』(太田大八/絵 銀河社ほか)や『こぞっこまだだが』(やまぐちせいおん/絵 青森県児童文学研究会ほか)などの民話絵本が有名な北彰介さんや、NHK朝ドラにモデルとなった人物が登場して今話題の淡谷のり子さんなどの自筆原稿を、俳人成田千空研究会の齋藤美穂さんよる解説とともに展示しています。ふだん目にすることのできない貴重な資料なので、じっくりと味わっていただきたいです。

 

展示「絵本屋さん大賞2022」

3月10日(日曜日)まで、金木分館にて、「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」に選ばれた図書を紹介する展示を行っています。「MOE絵本屋さん大賞」は月刊誌『MOE』(白泉社)が全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3000人にアンケートを実施し、もっとも支持された絵本30冊を決定する年間絵本ランキングです。本屋さんなどで特集が組まれているので、島田ゆかさんが描きおろしたシンボルキャラクター「ぶーちゃんとおにいちゃん」を見たことがある方も多いと思います。県立図書館から2022年のセット37冊をお借りして展示・貸出しているので、市立図書館の蔵書にはないものもあります。展示期間も長めになっているのでこの機会にぜひお楽しみください。ちなみに、「第16回MOE絵本屋さん大賞2023」は12月28日発売の『MOE』2024年2月号で発表されています。書店で探してみてください。

セットの絵本をいくつかご紹介します。

『くみたて』田中 達也/作 福音館書店 2022年発行

分解された状態の日用品。それをミニチュアの作業員たちが、せっせと組み立てます。パーツの状態だと何か分からなかったけれど、完成するにつれて、それが何なのか分かってきます。完成した日用品は、ミニチュア世界の住人たちにどんなふうに使われるのでしょうか。「組み立て」と「見立て」で繰り広げられる、身近なものが別のものに見えてくる驚きと面白さにあふれた写真絵本です。

『こんとごん:てんてんありなしのまき』織田 道代/ぶん 早川 純子/え 福音館書店 2022年発行

蓋とブタ、カラスとガラス、猿とザルなど、日本語は、濁点の有無だけで言葉の意味やイメージが変わります。2匹のキツネが不思議な世界に迷い込んで始まるこの物語は、右のページではこんが清音の世界を、左のページではごんが濁音の世界を冒険します。似ているようで全然違う冒険を楽しみながら、日本語の面白さにも触れられる絵本です。

『カッパのあさごはん』小山 つづき/さく ロクリン社 2022年発行

「ご飯できたわよー」カッパの母さんは、朝からご飯のしたくで大忙し。それなのに子ガッパ兄弟ときたら、のそのそ起きてくるなり「またご飯?」、「パンがいいよう」と文句を口にします。ふだんはやさしいお母さんも、この時ばかりは大憤怒!「そんなこというなら、自分たちでなんとかしなさーい!」かくして兄弟は、朝ご飯の食材を求める旅に出るハメに。果たして彼らは任務を遂行し、無事に戻って来られるのでしょうか?

 

2月17日(土曜日)「五所川原おはなし“ぽぽんた”のおはなし会」

午後1時30分から1時間くらい、市立図書館2階おはなしの部屋で「五所川原おはなし“ぽぽんた”」のおはなし会があります。年長さんから小学生向けのおはなし会で、月ごとにテーマを決めて、そのテーマについてのお話をしたり、クイズをしたりします。今月のテーマは「青森県の絵本作家」です。「青森県の絵本作家」といえばみなさんはだれを思い浮かべますか?『11ぴきのねこ』シリーズの馬場のぼるさんや『ぞうくんのさんぽ』シリーズのなかのひろたかさん、『まがなった』の砂山恵美子さんなどなど多数いらっしゃいます。だれが紹介されるかはお楽しみに!ぜひお友達やお家の方と一緒に聞きにきてください。申し込みは必要ありません。