令和4年3月放送分

3月30日(水曜日)放送内容

桜の開花予想が発表されるなど、季節はすっかり春ですね。明後日からは新年度もスタートし、新しい環境でがんばられる方もいらっしゃると思います。そこで今日は、春におすすめしたい本を紹介します。

〇「食べる薬草・山野草早わかり:食べて効く!飲んで効く! 身近な薬草・山野草106種」主婦の友社/編 主婦の友社 2018年

春の楽しみ!とそわそわしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。身近な薬草・山野草106種の効果・効能、生育場所、特徴、採取法、食べ方、薬効と用い方、調理の仕方などをわかりやすく紹介します。慣れている方も初心者の方も、毒性のある似たものとの間違い、事故には十分お気をつけください。

〇「これで安心!ひとり暮らしガイド:マンガ・イラストでわかる! 物件探し、自炊、防犯のノウハウ教えます!」ひとり暮らし研究会/編 池田書店 2018年

ひとり暮らしは自立の入り口。春から初めてのひとり暮らし!という方におすすめしたい1冊です。料理の基本、お金のやりくり、防犯など、ひとり暮らしで大事なことを網羅し、マンガやイラストを交えてわかりやすく解説します。

〇「あしたから1ねんせい(きむらゆういちの行事えほん)」きむらゆういち/さく 有田奈央(ありた なお)/え 新日本出版社 2017年

ゆうくんは、明日から1年生。「学校って、どんなとこかな。なんだかドキドキ」とつぶやいたとき、塀の上のねこが「あたしもドキドキにゃよ。ねこの学校の先生が、バケねこだったらどうしようって」と言ったので、ゆうくんはびっくり。その夜、ゆうくんは学校の夢を見ます…。「1年生」になる方におすすめしたい1冊です。

〇「一度は行きたい!絶景桜 2021全国版」ジーウォーク 2021年

吉野山、井の頭恩賜公園、五稜郭公園、高遠城址公園、舞鶴公園など、一度は行きたい、日本全国の桜の名所を紹介します。コロナ禍で気軽に出かけられない今だからこそ、写真で全国のさくらを楽しみませんか。

〇「桜 1(ものと人間の文化史)」有岡利幸(ありおか としゆき)/著 法政大学出版局 2007年

日本文化に特別な意味をもつ桜と日本人の2000年にわたるかかわりの歴史を辿ります。桜の生態から説きおこし、和歌や物語に描かれた古代の桜から江戸の桜までの栄枯盛衰を学べる1冊です。

〇「もっと知りたいさくらの世界 1 さくらってどんな木?」勝木俊雄(かつき としお)/監修 汐文社 2020年

日本では、春になるとさくらがさき、花を見て楽しむお花見がおこなわれます。また、春に花を見るだけではなく、さくらは普段の生活のなかでもさまざまに利用されています。1巻では、生きものとしてのさくらの種類や四季のさくらの変化について紹介します。

〇「30分でできる伝統おやつ:日本と世界のおやつがいっぱい! 1 春のおやつ」伝統おやつ研究クラブ/編 偕成社 2016年

昔懐かしいおやつから、世界の国々で喜ばれてきたおやつまで、春の伝統おやつの作り方を写真でわかりやすく紹介します。小麦粉を使用したいわゆる「関東風」と道明寺粉を使用した「関西風」の両方のさくらもちの作り方が掲載されています。みなさんのお好みはどちらですか?

 

3月23日(水曜日)放送内容

今日は、展示についてです。

展示「科学道100冊」

現在、市立図書館2階ティーンズコーナーでは、「科学道100冊」を展示しています。

「科学道100冊」とは、日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)と、本の可能性を追求する編集工学研究所による「書籍を通じて科学の面白さを届ける」ことを目的としたプロジェクトです。2017年にはじまった「科学道100冊」プロジェクトは、全国の書店・図書館・教育機関でフェアを展開し、多くの人に科学の良書との出会いを提供してきました。好評を受け、2019年からは中学生・高校生を中心とした幅広い層に対して、科学の多様な魅力を継続的に伝えるべく、毎年恒例の企画としてリスタートしました。2020年10月には、それまでの取り組みが評価され、2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。今年1月には、より多くの子どもたちに科学に対する興味を深めてもらい、将来の科学者を生むきっかけにしたいという理化学研究所理事長の思いから、「科学道100冊」のセットを教育機関や公共図書館などへ寄贈するという企画がありました。当館も応募をしたところ、見事当選し、約100冊の本が届きました!届いた本は、今が旬なトピック「未来エンジニアリング」「脳とココロ」「つながる地球」と時代を経ても古びない良書「科学道クラシックス」というテーマにわかれています。それぞれのテーマでおすすめしたい本をご紹介します。

〇未来エンジニアリング 「Dr.STONE(ドクター ストーン)」稲垣理一郎(いながき りいちろう)/原作 集英社

ゼロから文明を作り出す!科学少年と仲間達の熱き挑戦!集めまくって、試し続けろ!科学とは未知のルールを探す「クッソ地道な努力」のことだ!文明が失われた3700年後の世界に目覚めた高校生・千空(せんくう)が、仲間とともに大自然と石化の謎に真っ向勝負し、未来をこじあけていくサバイバルSF漫画となっています。ラーメン、コーラ、鉄づくり、真似して実験したくなります。

〇脳とココロ 「脳はバカ、腸はかしこい」藤田紘一郎(ふじた こういちろう)/著 三笠書房

脳と腸はこんなに密接!うつ病や少子化の原因も、脳で考えすぎることにあるかもしれません。寄生虫博士こと藤田紘一郎先生は、脳偏重の世に警鐘を鳴らし「腸を可愛がれば、頭が良くなる!」と断言しています。実は、幸せ物質のセロトニン、ドーパミンも腸で合成されているのです。脳科学の世界でも注目される「脳と腸の関係性」をわかりやすく解説しています。

〇つながる地球 「家は生態系─あなたは20万種の生き物と暮らしている」ロブ ・ダン/著 白揚社

20万種と同居中!?家は生命の宝庫だった…調べたら、家の中は生き物だらけ。クモ、ハエ、ゴキブリにダニやカビなど、なんと20万種以上の生き物が、戦ったり助け合ったりしながら一緒に暮らしているのです。部屋の隅のホコリも、浴室のシャワーヘッドも、生命の宝庫。最も身近な「家」を通して、人間と多様な生物との共生関係を知ることができます。

〇科学道クラシックス 「人間」 加古里子(かこ さとし)/文・絵 福音館書店

150億年前の宇宙誕生にはじまる人間の物語!科学絵本の巨匠・加古里子が17年の構想を経て描いた「人間」とは?人類の誕生をビックバンに始まる流れの中で語り、臓器の仕組みなど人体の不思議を大胆な絵で描き、人間が発明した道具や学問から社会的な動物としての側面をあぶり出しています。自分が壮大な物語の一部であることに気付かされる絵本です。

今回届いた本は、中高生以上が対象となっていますが、書籍を通じて、科学者の生き方や考え方、科学のおもしろさや素晴らしさをより多くの方に届けられたらと思っています。

「科学道100冊」のホームページには、「博士の本棚」など面白い記事もありますのでぜひチェックしてみてください。

 

3月16日(水曜日)放送内容

今日は、展示と電子申請についてです。

展示「第26回 日本絵本賞」

公益社団法人全国学校図書館協議会は、絵本芸術の普及、絵本読書の振興、絵本出版の発展を願って、優れた絵本 を顕彰する「日本絵本賞」を1995年より実施しています。これは、1年間に日本で出版された絵本の中から、特に優れた絵本に「日本絵本賞大賞」、優れた絵本に「日本絵本賞」、翻訳絵本の優れた絵本に「日本絵本賞翻訳絵本賞」を授与するものです。それぞれの賞をとった絵本を紹介します。(第26回日本絵本賞大賞は該当なし)

〇日本絵本賞

「こどもたちは まっている」荒井良二(あらい りょうじ)/著 亜紀書房

いつもの風景、季節の移ろい、突然の雨、特別な一日。繰り返す日々のなかで、こどもたちは、いつもなにかを待っています。船が通るのを、貨物列車を、雨上がりを、夜明けを…。荒井良二が長新太に捧げる絵本です。

「このかみなあに? :トイレットペーパーのはなし』 谷内つねお/作 福音館書店

毎日お世話になっているのに、あまりに身近すぎて注目されない紙、トイレットペーパー。トイレットペーパーは普通の紙にはない特徴をもっています。人間の叡智が詰まっているのです。

『ぼくがふえをふいたら』 阿部海太(あべ かいた)/作 岩波書店

フルーフルー。笛の音は風にのり、彼方にこだまして、眠るだれかをよびおこす。タタ、タタ、カチャ、ケチャ、ビーン、ビーン…! 重なり広がり響きあい、音は喜びに満ちていく。音楽のうまれる神秘的な瞬間を描いた絵本です。

〇日本絵本賞翻訳絵本賞

「虫ガール:ほんとうにあったおはなし」ソフィア・スペンサー/文 岩崎書店

小さい頃から虫に夢中のソフィア。でも、虫が好きなことでいじめにあい、いったん「虫をお休み」することに。小学生の「虫ガール」が、これまでのことを語った絵本です。好きなことを貫く難しさ、それを乗りこえる過程と成長を描いています。

電子申請

最近では、行政サービスもインターネットやアプリケーションで受けられるようになってきました。そのサービスのひとつに「電子申請」があります。電子申請とは、紙で行っている申請や届出などの行政手続がインターネットを利用して自宅のパソコンやスマートフォンからできるというものです。図書館でも貸出券の交付申込や登録内容の変更が電子申請でできるようになりました。当館の貸出券をまだお持ちでない方、また、無くしてしまったという方は、図書館ホームページの利用案内「貸出券をつくる」から「図書館貸出券交付申込」の申請画面へ進み、手続きを行ってください。申請の受付が完了しますと、当館から「貸出券を取りに来てください」というメールが届きます。貸出券は、来館時にお渡ししますので、住所・氏名・生年月日のわかるものをお持ちください。また、メールには、貸出券番号と図書館資料の予約に必要なパスワードも記載されています。読みたい本が決まっている場合は、来館前に予約をしておくとスムーズに借りることができます。もう一つの手続きは、貸出券の登録内容変更です。貸出券を作った際に登録した内容(氏名・住所・連絡先・連絡方法など)に変更があるという方は、、図書館ホームページの利用案内「貸出券をつくる」から「図書館貸出券登録内容変更」の申請画面に進み手続きを行ってください。

これらの電子申請は、図書館に来館せずに、いつでも手続きができますので、ぜひお気軽にご利用ください。

 

3月9日(水曜日)放送内容

今日は、開館、展示、本の紹介についてです。

青森県内において、新型コロナウイルス感染症患者の増加に伴い臨時休館しておりましたが、3月8日(火曜日)から五所川原市内の3図書館が開館いたしました。ご利用の際は、引き続き「マスクの着用・手指の消毒」、「ほかの方と適切な間隔を取りながらの利用」、「発熱時・体調不良時の利用は控える」など感染対策にご協力くださいますようお願いします。

展示「みんなでつながる」

市立図書館1階ロビーにて、つらい、苦しい気持ちに寄りそう本たちを集めて展示しています。期間は、3月21日(月曜日)までとなっております。あわせて、健康推進課提供資料なども展示しています。図書館は、誰でも無料で自由に利用することができます。もしも今の状況がつらい、苦しいと感じた際には、ぜひ図書館へお越しください。図書館には、趣味・娯楽、人生訓、勉強に関する本など世の中のあらゆることに関する本が揃っています。本を通して、これまでとは違う考え方、前向きに生きるヒントを見つけられるかもしれません。私たち司書も全力でお手伝いいたします。

もう過ぎてしまいましたが、3月3日は「ひな祭り」でした。女の子の華やかな行事として定着していますが、意外と知られていないのがその由来。「ひな人形」には、子どもの健やかな成長を願う親の思いが込められています。地方によって伝わる話や飾り方、風習が少しずつ違うのも興味深いのです。いったいどんなお話があるのでしょう。そんな時こそ大いに絵本を役立ててください!

○切実な願いを小さな人形に託して川へ流す「流し雛」

『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』 瀬尾七重(せお ななえ)/作 教育画劇 2001年1月発行

おはなの病気を治したのは、彼女が大切にしていた木ぎれの人形でした。

子どもの病気や災いを人形に託して川へ流すという「流し雛」、ひな祭りの由来となったこのお話がていねいに描かれています。熱が下がらなくなった妹を必死で看病する兄。妹がいつも大切にしていた兄の作った粗末な木切れの人形が病気から救ってくれるのです。豪華な雛人形に見慣れた今の子ども達も、この切実な願いのこもった小さな人形や兄弟愛に心を動かされるのではないでしょうか。

○なぜ、おひなさまをかざるの?

『のはらのひなまつり』 神沢利子/作 金の星社 1980年10月発行

色紙で作ったともこのおひなさまが、風にとばされてたんぽぽのはらの動物たちのところへ。人間も動物もひとつになれる幼児の遊びの世界で、ひなまつりの楽しい情景をいきいきと伝えます。絵は、14ひきのねずみシリーズを描いた岩村和夫さんです。おはなしのあとに、ひな祭りの由来とたんぽぽびなの作り方が載っています。

さて、ひなまつりの時期に歌う童謡といったら「うれしいひなまつり」ですが、その歌の中で、「お内裏様とお雛様」という歌詞があります。この歌詞から「お雛様」を女雛だと思っていたという方が多くいるのではないでしょうが。これは、作詞したサトウハチローが誤って作ったもので、実は、男雛と女雛の一対で「内裏雛 だいりびな(内裏様 だいりさま)」と呼ぶのです…しかし、子どもから大人まで多くの方が慣れ親しんだ歌ですので、これから先もこの歌詞のまま歌われ続けていくのかもしれませんね。

 

3月2日(水曜日)放送内容

今日は、休館と展示についてです。

まず最初に臨時休館についてです。青森県内において、新型コロナウイルス感染症患者の増加が続いていることから、新型コロナウイルス対策本部の決定により臨時休館を延長することとなりました。利用者の皆さまにはたいへんご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。

○期間:令和4年3月7日(月曜日)まで

○対象図書館:五所川原市立図書館、金木分館、市浦分館

資料の返却は休館明け、または返却ポストへお願いします。他館から取りよせた資料は期限までに返却ポストへお願いします。今後の新型コロナウイルス感染状況により対応の変更等があった場合は、改めてご案内いたします。

展示「みんなでつながる」

市立図書館1階ロビーにて、つらい、苦しい気持ちに寄りそう本たちを集めて展示します。期間は、3月21日(月曜日)までとなっております。あわせて、健康推進課提供資料なども展示します。

ここで、おすすめの本を紹介します。

「生きづらさを抱えるきみへ」 ベストセラーズ 2019年4月発行

命を絶つぐらいだったら、学校になんか行かなくたっていい。学校だけが人生ではないから。キンタロー。をはじめ、蛭子能収、寺坂直毅らの意外な過去とともに“逃げ方”を紹介しています。樹木希林の直筆メッセージも収録されています。

「いちいち悩まなくなる口ぐせリセット 」 大嶋 信頼(おおしま のぶより)/著 大和書房 2018年1月発行

弱気、引っ込み思案は口ぐせで変わります! 心理カウンセラーの著者が、よく使ってしまいがちなネガティブな口ぐせから、その口ぐせをどう変えればいいのかまでを具体的に紹介しています。

「修造ドリル」 松岡修造/著 アスコム 2015年5月発行

自分を変えるには、いい習慣を身につけること。不安を抱えている、イライラしている、本気になれない…。そんな状況を打破したい人のために、いい習慣を身につけるために松岡修造が実践してきたことをドリル形式で紹介しています。

「友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ」 よしあき/著 KADOKAWA 2019年12月発行

小4から中2まで不登校、フリースクールでの恩師との出会いを経て、「世界一ハッピーな高校生」となり、SNSを中心に同世代に圧倒的な支持を集めるようになった著者が、「自分らしく生きる」ことを伝えてくれます。

「『学校に行きたくない』と子どもが言ったとき親ができること」 石井 志昻(いしい しこう)/著 ポプラ社 2021年8月発行

大事なのは、子どもも親も「自分を大切にする」こと。不登校経験者である著者が、20年の取材から得た学校へ行きたくない子どもに向き合う際のアドバイスや子育てのノウハウをまとめました。

図書館は、誰でも無料で自由に利用することができます。もしも今の状況がつらい、苦しいと感じた際には、ぜひ図書館へお越しください。図書館には、趣味・娯楽、人生訓、勉強に関する本など世の中のあらゆることに関する本が揃っています。本を通して、これまでとは違う考え方、前向きに生きるヒントを見つけられるかもしれません。私たち司書も全力でお手伝いいたします。