令和2年1月放送分

1月29日(水曜日)放送内容

今日は、2019年4月から12月までによく借りられた児童書と郷土に関する本を紹介します。

児童書ベストリーダ 第1位 「だるまさんと」かがくい ひろし:さく ブロンズ新社

赤ちゃん絵本が堂々の第1位を飾りました。出版されたのは10年も前ですが、赤ちゃんはもちろん、保護者の方、おはなし会でも大人気です。かわいいだるまさんがいちごさんやばななさんなどのお友達とおもしろいポーズを決めています。繰り返しが楽しい絵本です。

児童書ベストリーダ 第2位 「ざんねんないきもの事典 続」今泉 忠明(いまいずみ ただあき):監修

高橋書店

2016年に第1巻が発売されるやいなや、一躍大人気になり、続々とシリーズが出版されています。2018年にはNHKのEテレでアニメ化もされました。行き抜くために進化をした結果、ヒトから見ればなぜかちょっと残念な感じになってしまった様々な生きものたちが紹介されています。子どもはもちろん、大人が読んでも楽しく、また、勉強になる作品です。

児童書ベストリーダ 第3位 「だるまさんの」かがくい ひろし:さく ブロンズ新社

まさかの、だるまさんシリーズがベスト3に2作品ランクインしました。だるまさんが自分の目や手を次々と見せてくれます。みんなにもあるかな?

児童書ベストリーダ 第4位

4位は5作品あります。今泉忠明さんの「ざんねんないきもの事典 続々」、ひらぎみつえさんの「あかちゃんみーつけた!」、ヨシタケシンスケさんの「それしかないわけないでしょう」、メラニー・ガースさん、ローラ・ハリスカ・ベイスさんの「かわいいてんとうむし」、トロルさんの「おしりたんてい ププッゆきやまのしろいかいぶつ!?」です。赤ちゃん向けの絵本が多くランクインしました。

郷土の本ベストリーダ 第1位 「写真アルバム 五所川原・つがる・西北津軽の昭和」いき出版

2018年10月に発売された西北地域の写真集です。2018年11月に図書館で受入して以来、利用の途切れない人気作です。あの頃を思い出し、想像し、家族で楽しんでいただきたい1冊です。

郷土の本ベストリーダ 第2位 「かたづの!」里中 満智子:著 集英社

2014年に出版された中島京子さんの同名作品を漫画化したものです。江戸時代初期の八戸と遠野を舞台に、南部氏の一族である根城南部氏21代当主・清心尼(せいしんに)の女城主としての生きざまを描いた歴史作品です。まだ読んだことがない!という方は、小説、漫画版、お好みの方をどうぞ。

郷土の本ベストリーダ 第3位 「津軽先輩の青森めじゃ飯!」仁山 渓太郎(にやま けいたろう):著

秋田書店

こちらも漫画です。青森の新聞社に入社した主人公が隣の席の津軽先輩に青森の様々なグルメを紹介してもらい、青森の暮らしを楽しむお話です。「いがメンチ」や「生姜味噌おでん」などたくさんの青森グルメが登場します。

郷土の本ベストリーダ 第4位

4位は3作品あります。梓林太郎さんの青森を舞台にした小説「津軽龍飛崎殺人紀行」、JTBパブリッシングの「るるぶ青森’19」、青森県出身の堀川アサコさんの「魔法使ひ」です。

まだ読んでいない作品がありましたら、ぜひ借りてみてください!

 

1月22日(水曜日)放送内容

今日は、図書館での本の探し方について紹介します。

本の分類について

突然ですが、図書館の本と書店(本屋)の本との違いは何だと思ますか?図書館の本にはいくつか特徴があります。バーコードが貼っていたり本の背の部分に数字がかかれたシールが貼っていたりと本に装備がされているのです。今日は本の背についている数字のひみつについて簡単に紹介します!実はこの数字、本の住所を表していて、本がどこの棚にあるかをわかるようにしています。書店のように同じカテゴリーごとにざっと本が並んでいても、認知症やがん生活習慣病といった目的の本を見つけるには、相当時間がかかります。そんなときに本の住所が役に立ちます。本の住所は0から9までの10個の数字を使って同じ内容ごとにグループわけをしています。グループわけは「日本十進分類法」というルールにしたがって行っていて、0から9までの数字それぞれに意味をもたせています。図書館ではより早く本を探せるように細かくグループわけをおこなっているのですが、簡単にその内容を紹介します。

0は図書館、本、百科事典、新聞などについての本が置かれています。1は哲学や宗教について、2は歴史、地理について、3は政治、法律、お金、教育について、4は数学、生物、医学について、5は建築、裁縫や料理など生活に関するものについて、6は農業、漁業、林業、畜産業について、7は美術、音楽、劇、スポーツについて、8は言葉について、9は文学についての本がまとまっています。

この10個の分類をそれぞれ、00(ゼロ・ゼロ)から99(キュー・キュー)までさらに10個ずつに分け、そしてさらに000(ゼロ・ゼロ・ゼロ)から999(キュー・キュー・キュー)まで10個ずつに分けています。たとえば料理は「596(ゴ・キュー・ロク)」、日本の小説は「913(キュー・イチ・サン)」、算数や数学は「410(ヨン・イチ・ゼロ)」から「419(ヨン・イチ・キュー)」となっています。ほとんどが3桁の数字ですが、小数点以下まであるところもあります。たとえば「49(ヨン・キュー)」の医学のところです。「493(ヨン・キュー・サン)」内科学、「494(ヨン・キュー・ヨン)」外科学と、3桁だけではまだざっくりとしていて、それぞれの病気について本を探したいときには不便です。分類は本を探しやすくするために行っているので、3桁で不十分の場合はさらに細かく小数点以下まで分類をします。「493.3(ヨン・キュー・サン・テン・サン)」呼吸器疾患、「493.4(ヨン・キュー・サン・テン・ヨン)」消化器疾患といったように分けています。読んだ本と同じテーマの本をもっと読みたい!知りたい!というときは、本の背ラベルを見て同じ数字や近い数字を探すと仲間の本に出合うことができます。

この数字は、ほぼ全国の図書館で共通して使っているので、図書館を訪れた際には、この内容を覚えておくと本を探しやすくなると思います。さらに図書館通な雰囲気を出せると思いますのでぜひみなさん試してみてください。

最後に、現在行っている展示についてお知らせします。

2月中頃まで おにの本

2月3日は節分です。市立図書館児童室にておにが登場する本の展示を行っています。こわい鬼、かわいい鬼、さまざまな鬼がいます。みなさんが追い出したい鬼はどんな鬼ですか?

 

1月15日(水曜日)放送内容

今日は、今月の展示についてのお知らせと本の紹介をします。

2月末まで 五所川原子ども司書おすすめの本

市立図書館児童室にて、冬休みに図書館の仕事をしに来てくれた五所川原子ども司書がおすすめする本の展示を行っています。今回は13名の五所川原子ども司書が本を紹介するPOPをつくってくれました。素敵なPOPばかりです。

暖かくなるまで ふゆ・ゆきの絵本

市立図書館児童室にて、寒い日のおはなしや雪あそびなど冬・雪をテーマにした絵本を展示しています。こども園からの依頼をきっかけに当館の冬や雪の絵本を探してみましたが、意外とたくさんありました。その中からいくつか紹介します。

ザ・キャビンカンパニー:作・絵 鈴木出版:発行 「だいおういかのいかたろう」

ある寒い冬の日、ゆめたくんが公園に行くと湖のなかでだいおういかのいかたろうが凍っていました。ゆめたくんは先生やお友だちといっしょに、大きなポットにお湯を入れて助けに行きます。動けるようになったいかたろうは、お礼に「いかダンス」を教えてくれました。みんなもいっしょに「いかダンス」をしてみましょう!大型絵本もあるので、読み聞かせにおすすめです。

シャーリー・パレントー:文 デイヴィッド・ウォーカー:絵 岩崎書店:発行 「おおゆきくまちゃん」

大雪の日、お支度をしてそり遊びに出かけたくまちゃんたち。でも、そりは小さいから二人しかのれません。かわりばんこにすべっていると、「いっぺんにのろうよ」とぽちぽちくまちゃん。ぎゅっとくっついてすべりだしたくまちゃんたちは、雪の上に落ちてしまいました。さあどうしようかな?とってもかわいいくまちゃんシリーズはほかにもあります。

とよた かずひこ:著 童心社:発行 「おんなじおんなじももんちゃん」

雪が降っています。ももんちゃんがよいしょよいしょと、ゆきだるまを作り始めました。金魚さんもサボテンさんもよいしょよいしょと、手伝います。おばけさんがもってきてくれた木の枝や木の実でお顔を描いたら、ゆきだるまのできあがり!さらにももんちゃんとおんなじぼうし、手ぶくろ、長ぐつをつけたら…。大人気の赤ちゃん向け絵本、ももんちゃんシリーズの冬が楽しくなる1冊です。

くぼ りえ:作・絵 ひさかたチャイルド:発行 「およぎたいゆきだるま」

りこちゃんとだいくんが大きなゆきだるまを作りました。麦わらぼうしを頭にのせてあげると、なんとゆきだるまがしゃべり始めました。ゆきだるまは、海水浴に行きたいと言って、泣き出しました。そしてゆきだるまの涙が地面に落ちると、あたりが突然夏の海になりました。ゆきだるまで冬だけど夏な、夢のあるおはなしです。

ケイト・メスナー:文 クリストファー・サイラス・ニール:絵 福音館書店:発行 「ゆきのうえゆきのした」

雪の上は、しんと静まりかえって、まっ白。でも雪の下には、まったく別の秘密の世界があって、いろんな生きものたちが、寒さや危険から身を守りながら暮らしています…。雪の下で冬をすごす生きものたちの様子を知ることができる絵本です。

青森の長い冬はまだまだ終わりませんが、絵本を読んで、暖かい春の訪れを楽しく待ちましょう。

 

1月8日(水曜日)放送内容

新年明けましておめでとうございます。図書館は、赤ちゃんから大人まで誰にでも開かれた場所で、無料で利用できます。今年も、市民のみなさまにたくさん活用してもらえるよう職員一同頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

2020年最初の今日は、今月の展示とおはなし会についてお知らせします。

1月31日(金曜日)まで 食と栄養に関する展示

年末年始、暴飲暴食しませんでしたか。昨日は七草がゆを食べましたか。1月24日から30日は「全国学校給食週間」です。市立図書館1階ロビーにて、食と栄養に関する展示を行っています。食事や栄養について参考になる本や給食についての本を展示・貸出しているほか、学校給食センターからお借りした旧学校給食センターの写真なども展示しています。食事はみなさんの今日をつくる大切なものです。ふだんの食事について改めて考えてみませんか。

5月31日(金曜日)まで 展示「敬老の日読書のすすめ」

「敬老の日読書のすすめ」は、「心ゆたかに生涯読書」を目標に、読書推進運動協議会が中・高年の方々に読書を楽しんでいただくために進めている運動です。毎年各都道府県の読書推進運動協議会より、「敬老の日に薦める本」を3点推薦してもらい、それをもとに事業委員会で24点を選定しています。2019年の24冊に選ばれた本の展示・貸出を行っています。3月中頃まで市立図書館1階ロビーにて、その後、5月31日まで伊藤忠吉記念図書館で実施します。展示期間が長めになっているので、たくさんの本をお楽しみください。

1月11日(土曜日) 「だっこでいっしょおはなし会」

10時30分から30分くらい、市立図書館2階「おはなしの部屋」で「だっこでいっしょおはなし会」があります。3歳くらいまでのお子さん向けのおはなし会で、絵本の読み聞かせ、手遊びなどを楽しめる内容です。会場では、泣いても、途中で抜け出しても大丈夫です。申込は要りません。おはなし会の後、午後1時まで会場をそのまま開放します。お子さんや保護者の方同士の交流の場として、どうぞご利用ください。

「はじめて図書館を利用される方へ」

最後に、年が明けて図書館を利用したくなった!という方のために五所川原市立図書館についてお知らせします。

五所川原市内には五所川原市立図書館、金木の伊藤忠吉記念図書館、市浦総合支所内にある市浦分館の3つの図書館があります。市立図書館は毎週月曜日と毎月第3木曜日が休館日で、平日は9時30分から午後6時まで、土日祝日は9時30分から午後5時まで開館しています。伊藤忠吉記念図書館は毎週月曜日と毎月第3木曜日、祝日が休館日で、9時30分から午後5時まで開館しています。市浦分館は土日祝日が休館日で、こちらも9時30分から午後5時まで開館しています。

3館合わせて図書10冊まで、雑誌3冊まで、視聴覚資料2本まで、デジタル資料5枚まで、15日間借りることができます。借りる際には貸出券が必要ですが、館内では自由にご覧いただけます。

寒さ厳しく、外出するのが億劫な日々ですが、本の世界は無限に広がっています。新たな世界に出かけてみませんか。図書館でみなさんのお越しをお待ちしています。