磯松にある熊野宮の北側、古館遺跡の一角にある黒松。幹の太さ(周囲)は335~340cm 。
北西の季節風の影響を受けたため、垂直に伸びず根本より15mほどの高さで芯が止まり、三方に枝分かれして、東または南に長く伸びています。
その大きさから少なくとも江戸時代前期までさかのぼるものとみられており、天文15年(1546年)に記されたとされる『津軽郡中名字』には市浦地域には「十三ノ湊」・「鮎内川」・「誘松」の三地点が記されています。
一本松が「誘松」の地名の基になったか否かは明らかではありませんが、磯松のシンボルとして地域住民に親しまれています。
また、一本松周辺には「古館」の城郭遺構もあり、あわせて地域住民に大切にされています。