飼い主には、ペットがその命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があります。どうしても飼えなくなった場合でも、飼い主が先に亡くなった場合でも、ペットが安全に安心して暮らせる環境を用意してあげることが飼い主の努めです。
ペットを飼うのに愛情はもちろん必要ですが、「かわいい」という気持ちだけでは飼えません。自分が最後まで責任をもって飼えるか、飼い始める前に次のポイントについて考えましょう。
(1)居住環境
・今の住居はペットが飼える環境ですか?
・転居の予定があれば、慎重に判断しましょう。
(2)ライフスタイル
・飼いたいペットの種類や大きさ、生態、特性などが、あなたの生活環境に適していますか?
(3)家族の同意
・家族みんなが賛成していますか?
・全員で協力して世話ができますか?
(4)健康と体力
・あなたの体力で世話ができるペットですか?
・家族に動物アレルギーの人はいませんか?
(5)ペットの寿命
・ペットが寿命を迎えるまで飼い続けることができますか?
・高齢になったペットの世話や介護を考えていますか?
(6)毎日の世話
・ペットに安全で快適な飼育環境を用意できますか?
・何があっても、毎日欠かさずペットの世話に手間と時間をかけられますか?
(7)周囲の人々への配慮
・鳴き声やふんの放置などで近隣に迷惑をかけないようにできますか?
・必要なしつけについて勉強し、それを実践できますか?
(8)万が一のとき
・地震や洪水などの災害時や、万が一あなたが飼えなくなったとき、ペットの命を守る方法を考えていますか?
ペットの寿命は年々伸び、犬や猫は15年以上生きることも珍しくありません。万が一自分が病気などになってしまって、飼い続けることができなくなったときにどうするか。そんな事も考えて、対策をとっておくことがシルバー世代のペットへの責任です。
(1)預け先等を見つけておきましょう
・入院等により一時的に預かりが必要な場合は家族、友人、近所の人など、いつも会っている人ならペットも安心です。
・万が一飼い続けることができなくなったときに備えて、新しい飼い主を探しておきましょう。
(2)かかりつけの動物病院を作りましょう
・歩いて通える距離や通いやすい場所がいいでしょう。
・ふだんから検診などで信頼関係を築きましょう。
・預かりができる場合もあります。
(3)ペットホテルやペットシッターを調べておきましょう
・事前に探して、試しに短期間で利用してみましょう。
・長時間預けたいときは、早めに相談しましょう。
(4)ペットを清潔にしておきましょう
・ノミやダニ予防、ワクチン接種、寄生虫の駆除をしましょう。
・人と動物には共通の病気があるため、自分の健康にも大きく関わります。
(5)基本的なしつけをしておきましょう
・トイレのしつけ、ケージの中でおとなしくいられるようにしつけをしましょう。
・預けた先で迷惑にならないように、また災害でペットを連れて避難したときのためにも、しつけは必要です。
(6)ペットの健康手帳を作りましょう。
・ワクチン接種の記録などをつけておきましょう。
・一時的に預かりが必要な場合や万が一飼い続けることができなくなった場合にも、手帳に記録しておくと役立ちます。
担当 環境対策課環境対策係
電話 0173-35-2111
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